お得に中古車を購入!値引き交渉するなら必ず知っておきたいポイント5つ

新車購入時の値引き額は良く話題になりますが、中古車の購入でも値引きは可能なのでしょうか。中古車は新車とは違い1台ごとに条件が違いますし、諸費用も含めた販売価格の決め方にしても、販売店により千差万別です。

今回の記事では中古車の購入時に確実に値引きを引き出せる交渉のポイントから、ボディタイプ別の値引き限度額、中古車を選ぶ際の注意点までをお伝えします。

中古車の値引きはできる?

交渉で値引き可能

中古車の購入では、購入総額から値引きしてもらう事は十分に可能です。しかし、ある程度の値引き販売が常識のようになっている新車販売と比べて、期待できる値引き額はあまり大きくありません。中古車購入での値引き額は最大で15%ほどが限界値です。ボディタイプによっては値引きが渋く、3%ほどが限度の車もあります。

中古車は販売価格が新車ほど高額にならない事もあり、販売店側もあまり大幅な値引きをする事は出来ないのです。100万円以上の価格の中古車ならば、10万円の値引きがあればかなりの成功と言って良いでしょう。

購入する場所ごとの交渉ポイント

中古車ディーラーの場合

大手メーカーのディーラーが中古車を販売している店が<中古車ディーラー>です。販売している中古車は自社で下取りした車が中心になっています。<中古車ディーラー>では正規の整備や修理が行われているので、車のコンディションはしっかりしています。

<中古車ディーラー>はメーカー系列のお店であるため、中古車を大幅に値引きをしてまで販売するのには消極的です。ですから強気に値引き交渉をしても、はっきり断られてしまう事も少なくありません。値引きは端数をそろえてもらう位になってしまう事も覚悟しましょう。

中古車販売店の場合

<中古車販売店>は中古車販売で利益を出していますので、何はともあれ中古車が売れなければ話になりません。ですから交渉の持って行き方次第では、ある程度まで値引き額を引き出す事が出来ます。ただ、<中古車ディーラー>に比べて車の状態が一定していないので、自分で注意深く車のコンディションを見定める必要があります。

中古車の値引きにも相場がある

ボディタイプ別の値引き限界額

中古車の値引きは、ボディタイプ別に限界値が違います。

軽自動車

<軽自動車>は小さな車体で取り回し・燃費も良く、税額も低いので維持費がとても安くつきます。現在では<軽自動車>が新車販売台数のうちで35%を占めるほどです。

中古軽自動車の値引き額の上限は、車体価格の3%程度。新車価格が安価なモデルが多いので、中古車の価格も抑えられています。<軽自動車>を売る事での中古車販売店の利益率も低く、大幅な値引きは望めません。

コンパクトカー

<コンパクトカー>は小柄なボディにおしゃれなデザインで、ボディカラーも多数用意されているなど、若い男性から女性まで多方面に人気のモデルがそろっています。三列シートで多人数乗車ができるモデルもあり、幅広いニーズに答えられるボディタイプです。

<コンパクトカー>も軽自動車と同じく、新車が低価格で販売されているため、中古車の値引きも3%が上限になります。

セダン

かつて車の主流だった<セダン>も、最近は<コンパクトカー>や<SUV>の人気に押され販売台数が伸び悩んでいます。しかし、高級車と言えば<セダン>をイメージする人が多く、大人向けの上質なモデルが豊富なのが<セダン>の特徴の一つです。

<セダン>は新車がそこそこの販売価格でもあり、購入層も予算に余裕があるユーザーが多いです。販売店側でも利益幅を十分にとった値付けがされているので、<セダン>の中古車の購入では販売価格の10%ほどが値引き限度額になります。

ミニバン

<ミニバン>は荷物をたくさん載せることができ、多人数乗車も可能と使える用途が幅広く、ファミリーに絶大な人気があります。<ミニバン>は中古車市場でも流通量が多く、中古車販売店では利益の多く見込めるボディタイプです。<ミニバン>の中古車購入では、交渉次第で最大で車体価格の15%程度まで値引きが見込めます。

suv

<SUV>は最近急速に販売台数を伸ばして来ている、人気のボディタイプです。各社ともに三列シートの<SUV>もラインアップされていて、<ミニバン>に変わるファミリーカーとしても注目されています。

<SUV>は流行りのボディタイプとあって流通台数も多く、中古車販売店では利益確保のため多少高めの値付けをしている事が多いです。中古の<SUV>では最大で車体価格の15%ほどの値引きを期待できるでしょう。

値引き交渉のポイント

中古車購入の商談で、販売員に「購入を今日決めてもいい」と伝える事が値引きを引き出すための最重要なポイントです。中古車販売店には購入意欲の高い客ばかりではなく、まだ検討段階の冷やかし客も多く訪れます。販売員も接客業とはいえ、すべての客に全力で対応しているわけではありません。

直接的な表現でなくとも、以下の3つの事が販売員に伝わるように商談をしてください。

・今日購入を決めてもOK
・欲しいモデルは決まっている
・他の店にも気になる車があった

販売員も「今日決めてくれるかも」と分かれば、値引き対応など本気度も変わってきます。お店としても今すぐに車が売れるならば、多少の条件の譲歩をしても売ってしまいたいと考えるものです。

細かい交渉の仕方はこの後に述べますが、最終的にはこちらの希望額を決めて「〜万円だったら即決する」と言ってみてください。店長決済で割とすんなりと希望額が通ってしまう事も多いです。

中古車車体価格の値引き交渉

車体価格とは

中古車を購入する際にかかる費用には、車本体の<車体価格>と、税金や様々な手続きの代行費用などを含む<諸費用>の2つがあります。<車体価格>でお得感のある価格だったとしても、代行費用にかなりの上乗せをされていたりする場合もあるので注意が必要です。

中古車の値引き額を算出する時には、<車体価格>からの値引きと<諸費用>からの値引きを分けて考えなければいけません。

買取相場を参考にする

インターネットで車の買取価格を知る事の出来るサイトがあります。走行距離や年式・グレードを入力すると、すぐにおおよその買取価格が表示される便利なものです。中古車販売店で目当ての中古車を見つけたならば、その車の条件で買取価格を調べてみましょう。そうすると、中古車販売店がその車を買い取ったおおよその価格が分かります。

その車が売られている販売価格から、調べた買取予想価格を引いた額が販売店の利益になるのです。その車が売れる事によって販売店が得られる利益額が分かれば、どの程度まで値引き可能かが予測できます。

ただし、あまり大幅な値引きを要求しても販売店の利益が無くなってしまうので、交渉が成立しません。要求額は最大でも利益予想額の50%ほどにしておきましょう。

新車との価格差を交渉材料にする

ボディに傷が無く走行距離も少ない状態の良い中古車は、かなり強気の販売価格が付いている事があります。調べてみると同モデルの新車価格とかなり接近してしまっているなんて事も。その時は新車で購入した時の予想価格を算出して、販売員に「新車で○○円値引きしてもらったら、あまり価格差がなくなる」と言ってみてください。

いくらコンディションの良い車といっても中古車ですから、新車と販売価格が近くなる事は本来有り得ませんので、すんなり値引きに応じてもらえる場合があります。

時期を見極める

中古車の販売価格は時期により変動があります。中古車が一番安くなるのは、1年の中で4月中旬から5月にかけて。新車が1年で最も売れる時期は、4月から転職や引っ越しなどで新生活を始める人が車を購入する2~3月です。3月は決算期でもあり、この時期に車の購入を合わせてくる人も多くいます。

その時に下取りに出された中古車が一斉に市場に出てくるのが、4月中旬以降なのです。その時点では車の購入需要が一段落しているために、需要と供給のミスマッチが起こり、結果として中古車の価格が安くなります。

中古車にかかる諸費用の値引き交渉

中古車購入時の諸費用とは

中古車本体の購入費の他にかかる費用として<諸費用>があります。<諸費用>には税金などの<法定費用>と、様々な手続きを代理で行ってもらうための<代行費用>があります。

中古車購入時の法定費用とは

自動車購入時の<法定費用>は、法律で定められている費用です。中古車であっても新車と同じ金額が必要で、削ったり節約をする事は出来ません。<法定費用>の内訳は以下の6つです。

・自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)
・自動車税
・自動車重量税
・自動車取得税
・リサイクル料金
・消費税

中古車購入時の代行費用とは

<諸費用>の中で、中古車の購入に伴う手続きの代行をしてもらう費用が<代行費用>です。この<代行費用>の金額は販売店が自由に設定できますので、きちんと金額を確認するようにしないと思わぬ高額になっている場合があるので注意が必要です。

中古車購入では以下の3つの代行費用が発生します。

・車庫証明申請
・名義変更申請
・納車費用

購入時に自分でやれること

上記の<諸費用>のうち、<車庫証明申請><名義変更申請>は自分で行う事が可能です。<車庫証明申請>は警察署に行って、駐車場周辺のかんたんな地図を書く程度で誰でも可能な手続きです。<名義変更申請>は陸運支局で行い、これも難しい事は何もない手続きです。ただ必要な書類の数が多いので、漏れなく持参するようにしてください。

<納車費用>に関しては、納車前の整備や清掃の費用とセットになっている事が多いので、「自分で受け取りに行くので必要ない」と言っても、結局自分が困る事になり兼ねないので難しいです。

このように自分で出来る手続きは自分で行い、<代行費用>を削って節約する事が出来ます。時間と手間はかかりますが、少しでも費用を抑えたい人は自分で手続きを済ませましょう。

値引きのかわりにサービスを依頼

値引きに対して反応の鈍い中古車販売店では、値引きの代わりに傷の修理などを要求してみましょう。値引きではないサービスなら意外と受け入れてくれる事があります。

中古車値引きに関する注意点

見た目では分からないリスク

事故などで車体の根幹であるフレーム部分を修理した事のある車を<修復歴車>と呼びます。一般的には<事故車>とも呼ばれますが、この修復歴のある車は販売する際にきちんと明記する義務があります。

中古車の購入時には外観や走行距離だけではなく車の<点検整備記録簿>を見て、<修復歴>の有り無しもきちんと確認するようにしましょう。たまに<点検整備記録簿>のない車も見受けられますが、<点検整備記録簿>にきちんと記録がしてある車のほうがコンディションが良い場合が多く、信頼できるでしょう。

交渉時の注意点

担当者の定番文句

中古車販売店の担当者は客に値引きを迫られると、「実は他にもこの車に目を付けているお客さんがいて交渉中なんで、すぐに売れちゃうかもしれません。」「人気モデルなんで、安く売れないんですよ~。」などと、商談中、売れ筋の車である事を匂わせてはぐらかす場合があります。

販売店側でも値引きを持ちかけられて、毎回あっさりと応じていては商売になりません。ですから、このような定番文句を言われてはぐらかされたとしても、すぐに値引きをあきらめる必要はありません。この記事で紹介したような具体的な方法・数字を使って焦らずにゆっくり交渉を進めましょう。

購入の意思をみせ姿勢は低く

中古車を購入する側としては、中古車でも新車と同じようになるべく多く値引きしてもらって購入したい気持ちがあります。しかし、焦るあまり担当者に強く出すぎると、「それでは結構です」と断られてしまう事もあります。

販売員とは<売り手><買い手>と立場の違いはありますが、気持ち的には担当者は「売りたい」こちらは「買いたい」と、ある意味利害の一致した関係です。ですから、だいたいの値引き限度額を予測しながら穏やかな態度で交渉すれば、販売員も譲歩してくれて交渉がまとまる場合が多いです。お互いに折り合える価格を探っていきましょう。

まとめ


今回は中古車購入時に値引き額を多く引き出す方法をお伝えしました。中古車の値引き額は新車よりも少なくなりますが、中古車販売に関する知識をきちんと身に付ければ、論理的に「ここはこのくらい安くなりませんか」と要求する事ができるようになります。

しかし、本文にもありますが、値引き額を多くしたいがためにあまりガツガツとしないように気を付けましょう。販売店にとって<嫌な客>となってしまっては値引き額も引き出せなくなってしまいます。良い販売員に出会い、こちらも<良い客>となって呼吸を合わせていけば、自然と双方が満足できる金額に落ち着く事でしょう。