低燃費アクアは経済的な車って本当?年間維持費はいくらかかるか

国産自動車販売実績No,1を何度も獲得しているトヨタのコンパクトハイブリッドカーといえばアクアをすぐに思い浮かべられるでしょう。

低燃費で経済的なだけではなくスタイリッシュで機敏なハンドリングが優秀なアクア。税金や保険、ガソリン代などの年間維持費はどれくらいかかるのでしょうか。

アクアの特徴

 

2011年に発売開始されてから売り上げ好調で勢いを落とさないハイブリッドカーはアクアです。<アクア>という名前には透明感のあるクリーンな水・誰もが必要で大切としている水を意味しています。

トヨタプリウスをはじめとする従来のハイブリッドカーにとらわれない新しい形のコンパクトハイブリッドカーであるアクアの魅力は次の3つです。

  • 200万円台以下の価格と燃費の良さで最高なコストパフォーマンス
  • コンパクト&シンプルデザインで実用性に優れている
  • 14色展開の多彩なカラーバリエーション

アクアは世界トップクラスの低燃費性能を実現したエコカーです。国土交通省発表の燃費の良い乗用車ランキングでもNo.1に輝いています。世界でも国内でも高く評価され認められている人気のハイブリッドカーは注目の的です。

アクアの基本スペック

  • 新車価格:178.5~302.7万円
  • サイズ:全長4050㎜×全幅1695㎜×全高1455㎜
  • エンジン駆動方式:FF
  • エンジン排気量:1496㏄
  • 燃費:34.40~38.00㎞/L

アクアでかかる維持費は年間どのくらい?

アクアを所有している人は1年間当たりどのくらいの維持費が必要となるのでしょうか。

税金

維持費の中で特にウェイトの大きなものは税金です。

自動車税

毎年4月1日の時点で車検証上、自動車を所有している人に対して自動的に課税される税金を自動車税と言います。自動車税の金額区分は車の用途と排気量によって決められています。

アクアの排気量は1,500㏄です。自家用車として使う場合の自動車税は次のようになります。

2019年9月31日までに
購入された新車
2019年10月1日以降に
購入された新車
34,500円 30,500円

2019年10月1日から自動車税が減額されたため、いつ車を購入して新車登録したかによって課せられる税金の金額が異なりますので注意してください。

さらに、アクアの次に挙げるグレードはエコカー対象車であるため自動車税が減額されます。

  • G(2WD)
  • S(2WD)
  • L(2WD)

グリーン化特例50%の対象となるため、自動車税は15,000円値下げされます。その結果、支払う自動車税は15,500円となります。

重量税

自動車重量税は新車登録時と車検時に支払う税金です。自家用乗用車の重量税は0.5tあたり4,100円が課せられます。アクアの車体重量は1,060~1,100kgですから1t超1.5t以下の自家用乗用車に分類されます。

アクアの自動車重量税は次の通りです。
≪エコカー減税対象外≫

新車登録後~13年 13年経過 18年経過 エコカー
1年自家用 12,300円 17,100円 18,900円 7,500円
2年自家用 24,600円 34,200円 37,800円 15,000円
3年自家用(新車新規登録時) 36,900円 22,500円

環境性能が優れているエコカーは自動車重量税が新車購入時および初回の車検時に25%~100%減税されます。アクアはG・S・L(2WD)の3つのグレードが50%エコカー減税の対象車となっています。

アクアの車体重量は1.5t以下ですから、エコカー減税される場合の重量税は次の通りです。

≪エコカー減税対象車≫

免税 50%減税 75%減税
1年自家用 0円 3,700円
2年自家用 0円 7,500円
3年自家用 0円 11,200円 5,600円

つまり、アクアのエコカー対象グレードに乗っていれば、自動車重量税2回分は50%カットされ7,500円もしくは11,200円となります。

自動車重量税は新車登録してから13年以上が経過すると税額が上がります。さらに新車登録から18年以上が経過するとまた税額が上がります。維持費を節約したいのであれば税額が上がる前に買い替えを検討したほうが良いでしょう。

保険

税金と同じほどウェイトの大きな維持費は保険です。

自賠責保険

自動車に関係している保険の中で最も重要な自賠責保険は強制保険とも呼ばれます。車の所有者全てに加入が義務付けられているからです。自賠責保険に加入せずに車を運転すると1年以下の懲役または50万円以下の罰金+免停となります。

自賠責保険では最高4000万円の補償が可能な保険です。保険料は4種類の車種系統と保険契約期間によって決められています。アクアの車種系統は普通乗用車ですので自賠責保険料は次のようになります。

契約期間 12カ月 13カ月 24カ月 25カ月 36カ月 37カ月
契約金額 15,520円 16,380円 25,830円 26,680円 35,950円 36,780円

自賠責保険の継続加入の際は1カ月余分に支払わなければならないため、13カ月・25カ月・37カ月の契約期間が存在しています。

新車購入の際は3年後の車検まで保険期間が切れないように36カ月の35,950円を支払います。その後は2年ごとの車検に合わせて25,830円となります。年間維持費で計算するのであれば1年間当たり15,520円です。

任意保険

自賠責保険は損害賠償の相手が人間である場合のみ適応されます。しかし事故は人間に対するものだけではなく、車や家、公共機関などのときもあるでしょう。そのようなときに自賠責保険では補いきれない補償をカバーしてくれるのが任意保険です。

形式別料率クラスによって任意保険の料金は異なります。料率クラスの数字が小さいほど保険料が安くなりますので、購入時の参考にできます。また、セルフで保険料を計算する際に役立つの料率クラスを表で簡単にご紹介しましょう。

対人賠償責任保険 対物賠償責任保険 搭乗者傷害保険 車両保険
NHP10H

この表で示されている料率クラスは、保険始期が2019年1月1日から2019年12月31日のものに限定されます。

価格.comのサイト情報には様々な年代、年式、グレードによる任意保険の見積もり情報が掲載されています。その情報によると251件の見積もりをもとに、アクアの任意保険料最安額は12,390円円、最高額は100,000円となっています。

では、アクアの保険料見積もりを様々な年齢、グレード、走行距離から簡単に表でご紹介しましょう。

車両保険クラス 年間走行距離 免許 等級 運転者年齢 保険料
一般 5,000㎞ ゴールド 20 48 55,000円
一般 3,000㎞ ゴールド 18 39 47,000円
エコノミー 7,000㎞ ゴールド 14 42 60,000円
なし 3,000㎞ ゴールド 13 37 21,000円
なし 3,000㎞ ブルー 12 40 25,000円

その他費用

税金や保険はもちろんのことですが、そのほかにもガソリン代やメンテナンスに必要な費用がかかります。

ガソリン代

車を動かすためにはガソリンが必要です。年間維持費の中でも忘れてしまいやすく、意外と大きな金額になる項目でもあります。アクアは1年間にどのくらいのガソリン代が必要なのでしょうか。

現在、全国平均のレギュラー価格は127.9円、ハイオク価格は142.1円です。(2020年10月現在)

アクアの実燃費は約23㎞/Lですので、10,000㎞走行には約434.8Lが必要となります。これをもとに年間のガソリン代を計算してみましょう。

≪レギュラーの場合≫
約434.8L×127.9円=55,610円(約55,000円)
≪ハイオクの場合≫
約434.8L×142.1円=61,785円(約62,000円)

アクアは低燃費性能に優れているハイブリッドカーですから、年間ガソリン代も乗用車の中で極めて少ない値となっています。地域やガソリンスタンドの会社、支払方法によってガソリン代は異なりますが、1年当たり約50,000~60,000円を目安としておくと良いでしょう。

駐車場代

駐車場を必要とする方は、年間維持費の中に駐車場代も含めましょう。月極駐車場は全国平均で月8,000円が必要です。そのため、年間で必要な駐車場代は次のようになります。

約8,000円×12カ月=約96,000円(更新料が必要なところもあります。)

車検代

正式名称<自動車検査登録制度>という車検は国土交通省によって定められている制度です。保安基準に達している車を維持しているかどうかをチェックするものであり、車検を通っていない車は公道を走ることができません。

アクアは車検費用にどのくらいかかるのでしょうか。

自動車重量税 24,600円~
自賠責保険料 25,830円~
印紙代 1,200円~
車検整備費用 11,880円~
車検代行料 10,800円~
車検費用合計 74,310円~

車検は新車登録から3年後、その後は2年ごとに行われるものですから、年間維持費には>74,310円の3分の1(約25,000円)または2分の1(38,000円)を計算すると良いでしょう。

車検は運輸支局の検査場であればどこでも行えます。ディーラーで行うか民間業者に依頼するかによって車検費用は大きく異なります。また、車検時に発見された修理が必要な個所や部品交換の必要に応じて+50,000~100,000円を用意しておいたほうが良いでしょう。

アクアの購入時にかかる費用は?

アクアを新車購入するときにはどのような費用がかかるのでしょうか。

車体価格

アクアの車体価格はグレードによって次のように異なります。

  • 特別仕様車 Crossover“Glam”:2,123,280円
  • 特別仕様車 S“Style Black”: 1,979,640円
  • Crossover:2,052,000円
  • G/G“ソフトレザーセレクション”:2,052,000円
  • S:1,886,760円
  • L:1,785,240円

アクアを中古車購入する場合にはどれほどの費用が掛かるのでしょうか。いくつか例をご紹介しましょう。

  • S スタイルブラック 年式2020:179万円
  • G 年式2019:140.1万円
  • G GRスポーツ 年式2018:175.2万円
  • L 年式2017:62.8万円

オプション

新車購入時にオプションを付けることで車のグレードを上げて価値を高めることができます。トヨタの純正アクセサリで人気なものをいくつかピックアップしておきましょう。これらのオプション価格が購入時の費用としてプラスされることになります。

寒冷地仕様 16,200円~
スマートエントリーパッケージ 43,200円
ステアリングスイッチ 51,840円
ビューティーパッケージ 29,160円
純正フロアマット 16,200円
ETC車載器 10,800円

自動車重量税

アクアを新車購入するときに必要な自動車重量税は、3年自家用プランの税金を支払わなければならなうため、39,500円です。

エコカー減税対象車の場合はこのようになります。

  • 免税:0円
  • 50%減税:11,200円
  • 75%減税:5,600円

アクアのG/S/Lグレードはエコカー減税50%対象車です。アクアのエコカー税額は基本22,500円ですから、エコカー減税で11,300円がカットされて実際に支払う料金は11,200円となります。

自動車取得税

自家用乗用車は購入時に原則として取得価額の3%を自動車取得税として課税されます。自動車取得税はグレード別に設定されています。

しかし、2019年10月から自動車取得税は廃止され環境性能割という新しい制度がはじまりました。環境性能割は自動車を新しく取得する人に課せられる税金であり、車の環境に与える負担の程度に応じて1%~4%の4段階で金額が決められます。

アクアの環境性能割は3%ですから、購入時に支払う金額は44,500円~64,000円です。

自賠責保険

新車購入時には3年後の車検まで自賠責保険の契約期間が切れないように36カ月の契約期間が勧められます。そのため、アクアの自賠責保険は36,780円です。

リサイクル料金

新車購入時には廃車にする時のためのシュレッダーダスト料やフロン、エアバッグなどのリサイクル料金が必要になります。アクアのリサイクル料金は次の通りです。

  • NHP10系(2011年):9,000~9,850円

新車購入時にはリサイクル料金合計額に+420円が必要です。

ディーラー代行手数料

購入時費用の中で最も節約できる部分がディーラー代行手数料です。ディーラー代行手数料には次のようなものがあります。

  • 納車費用:10,000円~
  • 検査登録代行費用:15,000円~
  • 車庫証明代行費用:5,000円~
  • 下取り車手続き代行費用:5,000円~
  • 下取り査定量:0円~

すべてをディーラーに任せてしまうと合計約30,000円~必要となります。車庫証明や検査登録、納車などは自分で行えるものですから必要以上に費用をかけないように削れるところは削りましょう。

壊れやすいところや注意するべき点

アクアで生じやすい故障事例はエンジントラブルです。長年乗っているとエンジンの部品のいくつかが故障してしまうかもしれません。走行中に異音がしたり不自然な振動が生じるなどの症状を訴えて修理を必要とするケースがあります。

エンジントラブルを解消するためにはECUの書き換え、ウォーターポンプの交換などが行われます。それだけで改善しない場合はオーバーホールまたはエンジン全体の交換となります。最小で無償の修理費用となりますが、最悪の場合500,000円を超える可能性もあるため買い替えを検討したほうが良い尾かもしれません。

アクアは大学生にも維持できる?

アクアの購入を検討中の大学生もおられることでしょう。生活費や交際費を除いて月々20,000円程度の経済的余裕があればアクアを維持していくことが可能です。もちろん駐車場代やガソリン代によって維持費は変動しますが、大学生でもアクアを維持していくことができます。

アクアは新車であれば200万円台、中古車であれば100万円前後で探すことができるので学生にとっても購入しやすい車種といえます。

また、乗用車の中で燃費性能が非常に高いアクアです。移動距離が長い方にとって臂臑に魅力的な車といえます。給油の頻度が少ないので、ガソリン代を節約したい方におすすめです。

アクアを維持するために必要な年収は300万円

軽自動車に比べて乗用車はどうしても税金が高く維持費がかかってしまいます。しかし、アクアであれば年間維持費を節約して年収300万円の人でも安定して維持していくことが可能です。

アクアはハイブリッド車ですから、ガソリン代を節約できるコスパの高い車種です。車内は狭いという口コミが多いですが、単身者や4人以下で乗車することがメインであるなら問題ありません。

アクアはクロスオーバー仕様やスポーツカータイプのグレードも販売されています。年収300万円あればアクアのグレードを自分好みに選択して快適な走りを楽しめるでしょう。

アクアの維持にはバッテリー交換が必須

アクアを含むトヨタのハイブリッド車にはハイブリッドバッテリーとガソリン車用のバッテリーの2つがついています。ハイブリッド車のバッテリーの寿命は約5年間、走行距離にすると10万㎞といわれています。

アクアの補器バッテリーの交換費用は約20,000円。毎年交換するものではなく5年に1度交換が必要になるものですから年間維持費に換算するとそれほど高いものではありません。しかし、急きょ交換費用が必要になるということにならないように予め維持費として計算しておくことをおすすめします。

まとめ

アクアは国産ハイブリッドコンパクトカーとして最も注目されています。プリウスとは違うさらに実用性が高く経済的な車です。アクアは全グレードがエコカー減税対象車ですから税金は普通の自家用車に比べてかなり節約できるでしょう。

ここでご紹介した年間維持費やさまざまな費用を計算して1年間当たりに必要な費用を明確化しておくなら、賢く長く車を維持できるでしょう。