外車はなぜ人気があるの?生産国別の特徴と人気車種まとめ

[PR]本ページはプロモーションが含まれています

⏳この記事は約3~4分で読めます。

外車に乗る人は、なぜ国産ではなく外車を選んだのでしょうか?
今回は、「外車ってどうなの?」と興味が湧いた人のために、国別の特徴や話題の人気車種、購入時の注意点などをピックアップしてお伝えします。乗ればきっと好きになる、ぜひとも体験してほしい外車の魅力について詳しく解説していきます。

日本で人気の外車とは


日本で人気の外車と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?
高級外車の代名詞メルセデスベンツ、駆け抜ける喜びのBMW、アウディにフォルクスワーゲンといったドイツ車は、日本ではおなじみの人気ブランドです。最近ではフランス車も独特の個性で知名度が上がり、フェラーリなどのスーパーカーが人気のイタリア車も、外すことはできません。外車と言えば、かつての主流だったフォードやシボレー、キャデラックといったアメリカ車も、まだまだ根強い人気があります。

このように、日本にはあらゆる国から自動車が輸入されており、それぞれの国ごとに独自の世界観を持つのが大きな特徴です。

車というのはれっきとした文化の一つで、その国の歴史や風土の影響によって特徴が変わります。国産車と違って外車は特定の車にだけ人気があるのではなく、国ごとに支持するファンがいることも外車ならではの特徴です。

高級車と大衆車

車に高級車と大衆車という概念が存在する理由は、以前は自動車そのものが、ごく一部の富裕層だけが所有できる超贅沢品だったことが影響しています。アメリカの自動車王ヘンリー フォードによって、世界初の大量生産方式の車<フォード モデルT>が誕生したことで、一般の人々にも車が普及し始めました。

大衆車として有名なメーカー

ヨーロッパでは、ナチスドイツのアドルフ ヒトラーが立ち上げた<国民車構想>により、フェルディナンド ポルシェ博士が開発した<フォルクスワーゲン>が、大衆車の代名詞となっています。フランスのアンドレ シトロエンは、画期的な<シトロエン2CV>を誕生させ、国民車として人々に今もなお愛されています。

大戦後のイタリアでは、<フィアット500(チンクエチェント)>が庶民の足として大活躍します。フォード、フォルクスワーゲン、シトロエン、ルノー、プジョー、フィアットは大衆車で成功し、現在も製造し続けている外車メーカーです。

長い歴史を持つ高級車メーカー

戦前からの高級車ブランドとして現在も有名なのは、ドイツのメルセデスベンツとBMW、イギリスで生まれたベントレーとロールスロイスが挙げられます。アメリカではキャデラックとリンカーンが高級車として古くから知られていますが、米国がもっとも勢いがあった1960年代くらいまではアメ車と言えばすべてが高級車でした。

イタリアのアルファロメオは、元はフェラーリよりも格上の超高級車で、マセラティは王侯貴族に人気のプレミアムブランドでした。戦後のフランスでは車はすべて実用品という考え方で、大きいか小さいかだけで基本的に高級車というものは存在しません。唯一ブガッティだけは戦前から知られるフランスの超高級車メーカーであり、現在も名を残しています。

近年になって高級車ブランドになったメーカーは、フォルクスワーゲングループのアウディです。SUVの世界ではレンジローバーこそが高級車でしたが、現在は世界中の高級車ブランドが贅沢なプレミアムSUVを発売しています。

レースの世界からスーパーカーという高級車が誕生

スーパーカーという言葉を生んだフェラーリは、本来は自動車レース専門のメーカーでした。しかし、顧客の要望によって市販車を生産したことから高級車ブランドになります。

本業は農業用トラクターメーカーであったランボルギーニは、カーマニアだった社長のフェルッチオ ランボルギーニが興したベンチャービジネスでした。ところが、マスコミの扇動によってスーパーカーメーカーに仕立て上げられ、今ではフェラーリと肩を並べる高級車になりました。

イギリスに本社を置くマクラーレンは、現在もF1のコンストラクターとして活躍しながら、市販車として魅力的なスーパーカーを販売しています。大衆車フォルクスワーゲンを生み出したフェリー ポルシェ博士は、戦後に興した小さなスポーツカー専門メーカーのポルシェでレースで輝かしい戦績と知名度を上げ、世界一信頼性の高いスーパーカーメーカーになりました。

国産車にないデザイン

外車を選ぶ理由として、国産車にはないデザイン性の高さがあります。特にイタリア車は、世界的なカーデザイナー ジョルジェット ジウジアーロが数々の傑作を生みだし、現在もイタリアの人間国宝として活躍しています。また、フェラーリ車のデザインを手掛けるピニンファリーナを始め、カロッツェリアと呼ばれるデザイン工房が存在することでも有名です。

フランス車は前衛的なデザインで常に注目され、シトロエンはかつて<DS>という、まるで宇宙船のような未来を予感させる車を発売しました。現在もDSは、自動車ブランドのひとつとしてその名を残しています。

メーカーによってはっきりと趣向が異なるのがアメリカ車です。常に最新鋭のデザインを生み出すフォードと、保守的なアメリカ人に強く支持されるシボレー(GM)とで真っ二つに分かれています。

イギリス発祥のベントレーとロールスロイス、アストンマーチンは、最新テクノロジーを使いながらも古き良き伝統を守り続けています。ジャガーとレンジローバーもイギリス生まれですが、現在はインドのタタ モータースの傘下となっており、デザイン的に大胆な変身を遂げました。

レクサスを始め、日本車のデザインもずいぶんと魅力的になりましたが自動車文化の歴史はまだまだ浅く、外車を上回るまではあともう一歩といったところでしょう。

人気外車の注意点

「人気の外車を購入したいけれど、国産車と比べて何か注意点はあるの?」外車購入時の注意点について説明します。

正規輸入車と並行輸入車

外車には正規輸入車と並行輸入車が存在します。正規輸入車は外車ディーラーが販売する車であり、並行輸入車はディーラー以外の販売業者が独自に輸入をして販売している車を指します。現在は世界的に自動車メーカーの再編が進み、日本へ輸入される車はほぼすべて各メーカーの日本法人によって販売されています。

正規輸入車はすべて現地法人が販売

かつては老舗輸入車ディーラーのヤナセが販売していたメルセデスベンツも、現在はメルセデスベンツ日本が取り仕切っています。BMWとミニはBMWジャパン、プジョーとシトロエンはプジョージャポンがそれぞれ販売されていました。日本にあった輸入車販売代理店は、現在は姿を消しています。

正規輸入車は、日本の環境や使用状況に合うように仕様変更され、ユーザーにとっては信頼性の高さがメリットです。

並行輸入車は好みで選択できるのが魅力

数は減りましたが、現在も並行輸入車は存在しており、専門の輸入業者によって販売されています。並行輸入車のメリットは、正規輸入車にはないエンジンやトランスミッションを搭載した車や、グレードが選択できるところです。こうした新車で並行輸入された車は、他にはない特別感があるのが魅力です。

新車以外に、中古車で並行輸入された車もありますが、正規輸入や新車で並行輸入された車に比べて信頼性が低いと言われています。購入する場合は、メンテナンスについて販売店と良く相談することをおすすめします。また、外車の買取価格は、正規輸入車→新車で並行輸入→中古で並行輸入の順に下がっていくことも、ぜひ知っておきましょう。

維持費が高くなる

外車を購入する際の注意点として、国産車に比べて維持費が高くなることがあります。その理由はメンテナンス費用にあります。走行km数や使用年数によって交換しなければならない部品があり、放置しておくと致命的な故障が発生するのは間違いありません。部品代と工賃で高くつく場合も多く、有名なタイミングベルトの交換は10万~15万円程度かかります。

人気外車生産国別の特徴

人気の外車の特徴を、生産国別に説明します。

アメリカ

フォード、GM、クライスラーの<ビッグ3>が製造するアメリカ車は、【アメ車】と呼ばれて日本では戦前から親しまれている外車です。最大の特徴はボディが大きいことが挙げられます。人気の中心はアメ車の魂ともいうべきSUVで、フォード エクスプローラーやシボレー サバーバン、ジープ グランドチェロキーなどがあります。

これらは全長4,800~5,000mmオーバーの大柄な車体に、3,500~6,100ccの大排気量エンジンを搭載しており、アメ車好きの憧れの車です。また、フォード マスタングやシボレー カマロといったポニーカーや、マッスルカーのダッジ チャレンジャーなど、スポーティークーペにも注目です。

ドイツ

ドイツ車の特徴は、高級で高品質なことです。メルセデスベンツ、BMW、アウディは【ドイツ御三家】と呼ばれ、高級車の代名詞となっています。元は大衆車だったフォルクスワーゲンも、近年は高級車としてイメージを確立しています。

走り好きにおすすめなドイツ車は、何といってもポルシェです。911を始め、ケイマン、ボクスターといったスポーツカーから、SUVのカイエンとマカン、大型セダンのパナメーラまで運転が楽しい車です。特筆すべきは、「宇宙一よく効く高性能なブレーキ」と呼ばれるブレーキ性能の高さです。

イタリア

イタリア車は、メーカーによって大きく二つに分かれています。一つは大衆車のフィアット、もう一つは高級車のマセラティ、アルファロメオ、フェラーリ、ランボルギーニです。パンダや124スパイダーなどの多くの傑作車を生み出したフィアットは主に小型ハッチバック車を製造しています。

最近までリーズナブルだったアルファロメオは<新型ジュリア>の登場を機に、再び高級車へと転換しました。高級ブランドのマセラティは、スポーツセダンのギブリやSUVのレヴァンテなど注目車種を次々に発売しています。

フェラーリとランボルギーニは、スーパーカーメーカーとしてカーマニア憧れのブランドです。興味深いのは、アウディ傘下のランボルギーニ以外、イタリアの自動車メーカーはすべてフィアットグループの一員だということです。

フランス

フランス車は、プジョー、シトロエン、DSの3ブランドを展開するグループPSAと、フランス政府が大株主のルノーに分かれます。フランス車の魅力は乗り心地の良さで、【猫足】と呼ばれるしなやかな足回りは評判です。特に、高速走行時の快適性は抜群で、多くのファンに支持されています。

有名なシトロエン2CVやルノー4(キャトル)は、マニアたちに愛されるクラシックカーです。フランス車はスポーツカーも有名で、2018年は伝説の名車<アルピーヌA110>の復活が話題となりました。

日本で人気の代表外車


日本で人気の代表的な外車を紹介します。

高級車

高級車で人気なのはやはりSUVで、現在はイタリアからデビューしたこの二台が注目を浴びています。

アルファロメオ ステルヴィオ

ステルヴィオは、2018年にデビューしたアルファロメオ初のSUVです。先にデビューしたFR(前エンジン後輪駆動)のスポーツセダン、ジュリアをベースにしたクロスオーバーのSUVとなります。アルファロメオと言えば、元々FR方式のスポーティーな車が有名で、レースでも大活躍した名門自動車メーカーです。

フィアット傘下となってからは、グループ内の合理化によってFF(前輪駆動)へと方向転換しましたが、新たな市場戦略によりFRがカムバックし、BMWに対抗するプレミアムブランドを目指すと宣言しています。新生アルファロメオから華々しくデビューを飾ったステルヴィオは、SUVながら操縦性に優れた絶品のハンドリングマシンです

かつての1300ジュリアやアルフェッタセダン、アルファ75といった一連のFRスポーツセダンの走りを思わせるのに、十分な仕上がりです。駆動方式は全車4WDですが、この操る楽しさは現役プロレーシングドライバーも舌を巻くほどです。ライバルはBMW X3とメルセデスGLCでしょう。名門の2台を捕まえる強力な刺客となるか、期待が高まります。

マセラティ レヴァンテ

レヴァンテは、マセラティ初のSUVです。気品に満ちた高級感が漂う内外装は、まさに登場するべくして登場したマセラティの大本命であると主張しています。走りの上質感と乗り心地の素晴らしさは、今後のマセラティの主力はSUVになると言われても疑う余地はありません。1,000万円という価格も性能の高さや所有する喜びを考えれば、決して高いとは言えないでしょう。

大衆車

大衆車で人気なのは小型ハッチバックです。特にドイツ製の小型ミニバンと、小粋なフランス車が好評です。

フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン

トゥーランは、ゴルフのミニバンタイプで、7人乗りが可能な使い勝手が良いモデルです。コンパクトカーの世界標準として揺るぎない地位を築き、ハッチバックのプレミアムカーと言われるゴルフをベースに、背の高いボディーが特徴です。

注目は、日本への導入が決まった新世代ディーゼルです。圧倒的な経済性の高さで、ライバルの国産ミニバンと肩を並べています。

ルノー ルーテシア

ルノー ルーテシアは、車好きならぜひともおすすめしたい、フランス産Bセグコンパクトの傑作車です。ヴィッツやマーチと同じカテゴリーに属するルーテシアは、欧州ではゴルフに次ぐ販売台数第2位を記録している大評判の小型車です。人気の秘密は1,200cc直列4気筒ダウンサイジングターボと、6速のデュアルクラッチATによるキビキビとした走りにあります。

走りの楽しさだけでなく、ルノー得意の猫足サスペンションがしっとりとした上質な乗り心地を実現。国産車しか経験したことのない人はぜひ一度試乗してほしい、おすすめの外車です。

人気外車の買取相場

人気外車の買取相場について説明します。

ステルヴィオのリセールバリュー

注目のアルファロメオ ステルヴィオの買取相場は、2018年7月に発売されたばかりのためデータがなく不明です。その代わりに、ステルヴィオのベースとなったスポーツセダン、ジュリアの上級グレード<ヴェローチェ>(新車価格552万円)の、2年落ち走行2万kmの買取相場の予想は270万9,000円でリセール率は49%です。

ステルヴィオの売れ筋モデル、2.0 Q4(クワドリフォリオ:四葉のクローバーという意味)の新車価格は691万円。外車は「買う時は高いけれど、売る時は安い」のが常識ですが、SUVの人気はまだまだ続くと予想されるため、もう少し高いリセールバリューを期待したいところです。

ゴルフトゥーランのリセールバリュー

名車ゴルフのミニバンタイプ、トゥーランの上級モデル、TSIハイライン(新車価格351万円)の2年落ち走行2万kmの買取相場は、224万6,000円でリセール率は64%と大健闘しています。まだまだ人気が好調のミニバンタイプで、近年はブランドの認知度がグッと高まったフォルクスワーゲン車だけに、トゥーランはリセールバリューの面でもぜひおすすめしたい外車です。

輸入車専門業者に依頼が一番

人気の外車を高く売るなら、迷わず輸入車専門の買取業者に相談しましょう。これまで紹介したように、外車は非常に種類が豊富で同じ車でも装備や仕様が異なるため、正しく価値を見極めるには豊富な知識と経験が不可欠です。

車の価値をきちんと判断してもらうなら一般の業者ではなく、輸入車専門業者に査定を依頼しましょう。また必ず複数の業者から見積もりを取ることを、忘れないようにしてくださいね。

まとめ


外車が選ばれる理由は、車にこだわりを持つ人にピッタリの個性や魅力がたくさんあるからです。
外車ならではの代えがたい価値があるので、外車に興味を持った人はぜひ一度その手に触れ、体験してみることをおすすめします。