新古車を購入する時の注意点は?理想の新古車と出会うコツ

「新しい車が欲しいけど、なるべくコストを抑えたいので、新車じゃなくて”新古車”にしようと思っている。でも新古車については、ざっくりとしか分からないので、メリットや費用について詳しく教えてほしい。」と考えている方へ。そこで今回は、新古車のメリットやデメリットをはじめ、購入時の注意点まで幅広く解説します。理想の車と出会うためにも、ぜひここで新古車の選び方を学んでおきましょう!

新古車はどうして存在するのか?

まずは新古車の基本情報について解説していきます。

そもそも新古車って何?

中古車販売店やインターネット上での車情報サイトで「新古車」という表記を見かけたことはありませんか?

新古車とは、ナンバー登録だけを済ました後すぐに手放された「未使用車」のことです。要するに、ほとんど誰も乗っていないまま売りに出された車のことを言います。

新古車は、ほとんど手垢の付いていない新品同様の車とも言えますが、法律上では、一度でもナンバーがつけば、「中古車」の扱いとなるので、購入時には注意が必要です。

また、「新古車」や「未使用車」という表記は、正確ではありません。正しくは「登録(届出)済未使用車」と呼ぶように、自動車公正取引協議会が定めています。

新古車が市場に出回る3つの理由とは

「そもそもなぜ新古車が売られているの?」と疑問に思った人もいるはず。新古車が市場に出回っている理由は3つあります。

理由①自動車メーカーの販売台数を増やすため

国内で競い合っている大手自動車メーカーたちは、当然ながら売り上げを伸ばしたいので、「販売台数」を増やす必要があります。

そこで表向きだけでも販売台数を増やすために、自社の車を購入・登録だけして、最低限の利益だけを獲得しているのです。登録だけ済ませた車は、すぐにオークションなどに流されるというわけです。

理由②ディーラーの販売台数を増やすため

もう一つの大きな理由に、ディーラー側の都合があります。

ディーラーは、販売実績に応じて「販売奨励金」という報酬を、自動車メーカーから貰っており、販売台数×利ざや(マージン)を受け取れる仕組みになっているのです。

自動車を売れば売るほどマージンは大きくなるため、たとえ新古車として低価格で売っても、ディーラー側の利益になるということになります。

理由③発注ミスやキャンセル

3つ目の理由は、注文のミスや消費者からのキャンセルによるものです。そこまで数は多くないですが、これらも新古車が出回る理由の一つになります。

新古車のメリット・デメリットとは

続いては、新古車のメリットとデメリットを解説します。沢山のメリットがある一方で、”新古車特有のデメリット”も存在するので、要チェックです。

新古車のメリットは?

まずは新古車のメリットからご紹介します。新古車には、新車や普通の中古車にはない、新古車ならではのメリットが盛りだくさんです!

新車と同じくらいキレイ

新古車として売りに出される車は、ユーザーには一度も使用されておらず、実際にメーカー現場で働いている人が「工場内で車を移動させるとき」「ディーラーから中古車販売店へ移動させるとき」といった移動時にのみ使用されています。そのため走行距離も少ないのが特徴です。便宜上、中古車扱いされていますが、外装・内装ともにキレイな状態が保たれています。

コストパフォーマンスが高い

新古車は、一度市場に出た車のため、当然価格も安くなります。コストが安いのにもかかわらず、ほとんど運転されていないため、新車同様の美しさのまま購入できるのです。

スピーディーな納車が可能

新古車は、スピーディーな納車が可能です。新車を買った場合だと、注文から納車まで、少なくとも2~3週間はかかります。普通の中古車の場合も、整備や車検取得などによって、最低でも2~3週間は見積もらなければなりません。

一方で新古車の場合は、工場からの出荷を待つ必要がなく、車検の取得や整備をする必要もほとんどないため、条件さえ整えば、1週間ほどでの納車が可能です。

保険や税金がない

新車を登録するときには、通常「自賠責保険」「自動車税」「自動車重量税」を支払わなければなりませんが、新古車だと、ディーラーがすでに支払いを行なっているため、購入者の支払いは不要になります。必要なのは「自動車取得税」のみです。

車検期間が長い

中古の軽自動車を買った場合だと、車検期間は長くても2年ほどです。しかし新古車だと、3年近くの車検期間が付いていることもあります。完全な新車ではないため、まるまる3年間の車検が付くことはありませんが、ほとんどは登録から2~3ヶ月以内の軽自動車なので、十分な車検期間のある車を購入できます。

新古車のデメリットは?

続いては新古車のデメリットをご紹介していきます。すんなりと希望の車を手に入れるのは中々難しいことがあるので、事前にチェックしておきましょう!

人気車種は即完売してしまう

新古車を買いたい人は、世の中にたくさんいるので、競争が激しいです。人気の車種やグレードは、すぐに売れてしまう場合がほとんど。もし欲しい車種がある場合は、インターネットの中古車情報をチェックしたり、入荷したら教えてもらえるよう販売店に連絡するのが良いでしょう。

購入できるのは「在庫のある車」のみ

新古車は中古車なので、当然ながら、グレードや色がすべて揃っているわけではありません。今ある在庫の中から選ぶことになります。また、もし自分好みの車があったとしても、そもそも販売店に在庫がなければ、買うことはできないのです。

メーカーオプションが付けられない

通常、新車を買うときには「純正オプション」というオプションを選びます。純正オプションには、工場から出荷するときに付ける「メーカーオプション」と、その後ディーラーにて取り付ける「ディーラーオプション」があります。
新古車の場合、すでに工場から出荷された後なので、メーカーオプションが付けられません。メーカーオプションには、安全装置・自動ブレーキ・スピーカー・オーディオシステムなどがあります。

新古車の探し方と安く購入する方法

自分好みの新古車を探す方法は2通りあります。ただ、新古車は思いのほか少ない場合があるので、「理想の新古車を探すのは難しい」ということを念頭に置いておきましょう。

中古車販売店に聞いて回る

「何社もの中古車販売店に聞いて回る」というオーソドックスな方法です。直接店舗に行くと、値引き交渉ができる場合もあります。実際の店舗にて確認できるので安心ではありますが、新古車が出回りはじめるタイミングで「お得意様に売りたい」と思っているお店もあるので、理想の車をゲットするのは正直難しいのが現実です。

インターネットサイトを使う

店舗がダメならオンラインで探してみましょう!インターネット上には、「中古車検索サイト」なるものがあり、誰でも簡単に新古車を探すことが可能です。

なかでも有名なのは「グーネット」や「カーセンサー」と呼ばれるサイトですね。サイトのトップページ上にて「未使用車」と入力すると、今ある新古車を一覧で見ることができます。

また、メーカー車種や地域、価格別に探すこともできるのでとても便利です。多くの車の中から、予算に合った車を選べるので、費用も安く抑えられます。

非公開車両を取り扱うサービスもある

店舗での確認、インターネット検索以外にも、「なびくる+」と呼ばれる車両相談サービスがあります。

サイト上で、希望車種、だいたいの年式や予算、車両相談に必要な個人情報などを入力すると、中古車を紹介してくれるおすすめサービスです。

このサイトは、中古車販売の大手といわれる「ガリバー」と提携していて、ガリバーが確保した多くの新古車を紹介してくれます。信頼度も高く、安心して利用できるのでおすすめです。

購入するときの注意点

続いては、新古車を買うときに注意すべきことを解説していきます。コストが安いからといって安易に信用しすぎるのも良くありません。納得して車を買うためにも、以下の3つのことを、しっかりとチェックしておきましょう。

走行距離をチェックする

ナンバー登録をしただけでほぼ走行していないとはいえ、ディーラー内での走行距離だけでも数km~数十kmはあります。たとえ新車であったとしても、走行テストや輸送の関係で、走行距離が思いのほか多くなっているケースがあるので、チェックは欠かさずに行いましょう。

試乗車を新古車として販売するお店もある

なかには、試乗車を「新古車」扱いで販売しているお店もあります。もし試乗車だった場合、走行距離はかなり多くなっている上に、不特定多数の人が乗車していることになります。パッと見ただけでは見分けがつかないので、選ぶときは「なぜ新古車になったのか?」と聞いてみると良いでしょう。

「新古車」という表記を使っているお店は要注意

この記事では何度も「新古車」と言っていますが、実は新古車という表記は、消費者が新車と間違えてしまうおそれがあるとして、実際の店舗では使えなくなっています。加えて、店頭で「新古車」という表記を使っている販売店は、景品表示法違反にもなるため、あまり信用しないほうが良いでしょう。

購入時にかかる諸費用と事例

最後に、新古車を購入するときにかかる費用について解説します。新車と比べても諸手続きが少ない新古車ですが、やはり車であることには変わらないので、諸々の費用はかかります。新古車の購入を検討している人は要チェックです!

諸費用について

まずは新古車購入時にかかる費用をご紹介します。手続き費用については、お店に頼まずに自分でできるものもあるので、よく確認しておきましょう。

法定預かり費用:新古車(未使用車)の手続きでの、名義変更や車庫証明書の印紙代です。

登録代行費用:中古車販売店への手数料のようなもので、特に定めはなく、販売店が自由に決めています。だいたい5,000~20,000円が相場です。

新車保証継承費用:文字通りメーカー保証を継続して付けるための費用です。1~2万円が相場となっており、販売店への委託、自身での正規販売店への持ち込み、どちらでも可能です。自分で引き継ぐ場合は、新車保証継承費用はかかりませんが、正規販売店での有料点検を受ける必要があります。

納車費用:納車したときに、自宅まで車を配送してもらう場合の費用です。自分で取りに行く場合は費用はかかりません。

車庫証明代行費用:車庫証明を代行した場合の費用。代行しなくても警察に行くだけで簡単に取れます。

また、お店によっては「納車時の点検・クリーニング費用」「陸送料」を請求されることもありますが、これらは不当な請求であり、諸経費には含まれないので要チェックです。

実際の車種での事例

続いては、実際に販売されている車種での事例をいくつかご紹介します。

ホンダ・N-BOXの事例

新車価格:200万円
新古車価格:169万円

差額31万円で16%の値下がり。いずれも諸費用込みでの価格となっています。新古車は新車価格の80~90%で購入することが可能です。

トヨタ・ヴォクシーの事例

新車価格:327万円
新古車価格:279万円

差額48万円で15%ほど値下がり。いずれも諸費用込みの値段です。

まとめ

新古車を買うときのメリットやデメリット、注意点などをご紹介しました。いかがでしたか?新車とほぼ同じクオリティなのに低価格で買えてしまう新古車は、かなりの狙い目ですよ。出来るだけコストを抑えたい人は、インターネットで検索したり、販売店に行ったりしてチェックしてみてくださいね!