輸入車でも維持費がお得って本当?VWが誇るパサートヴァリアント

英語で<異なる>や<勇敢>といった意味を持つ<ヴァリアント>。フォルクスワーゲンのステーションワゴンの名前に用いられるヴァリアントは、他の車とは異なる勇敢さが魅力です。

フォルクスワーゲンのヴァリアントの1つであるパサートヴァリアントは、完成度が高く、維持費が安い1台としても知られています。ただ、外国車の維持費が安いというのは本当でしょうか。そこで、パサートヴァリアントの維持費を調べてみました。

フォルクスワーゲンパサートヴァリアントの特徴

フィルクスワーゲンパサートヴァリアントは、2015年7月に日本での販売が開始されました。フォルクスワーゲンのモジュラー戦略であるMQBの採用によって生産コストの大幅削減に成功し、車両価格を抑えた1台として登場します。

大型のラゲージルームを備え、このクラスのトップレベルの広い室内空間を持つパサートヴァリアントは、TDIとしてパワフルなディーゼルエンジンを搭載したモデルをラインアップさせました。

最高出力(190PS)、最大トルク(400Nm)という2.0LTDIエンジンは驚くほど静かでなめらかな高速走行を実現させています。さらに、機能性の高いシートや高級感あふれるインテリアも採用され、快適なドライビングを可能にしたのです。

高級車ならではの充実した装備も魅力

パサートヴァリアントには予防安全:衝突安全:二次被害防止の3つのステージにおける安全確保を目指し、<フォルクスワーゲンオールインセーフティ>が採用されました。

そのうえ、最新の設備も導入されたことでも注目を集めています。まず、高級車では定番になりつつある全面液晶のインパネを採用し、デジタルメータークラスター<Active Info Display>が上級グレードに設定されました。

これにより、見た目の高級感がアップされただけでなく、さまざまな機能表示を可能にしています。それらに加えて駐車支援システム パークアシスト(Park Assist)も採用されたことで、機能面でも充実した1台に仕上がりました。

Passat TSI Trendline

  • 全長×全幅×全高(mm):4,785×1,830×1,465
  • 燃料消費率JC08モード(km/L):20.4
  • エンジン種類:直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ(4バルブ)
  • 総排気量(L):1.394
  • 車両重量(kg):1,460

荷室容量No.1の広さを誇るパサートヴァリアント!特徴や買取事情は?

パサートヴァリアントでかかる維持費は年間どのくらい?

税金

パサートヴァリアントにかかる税金には自動車税と重量税の2種類があります。

自動車税

自動車税は排気量ごとに課税される税金です。排気量が0.5L増えるごとに増税され、排気量1.394LのTSI Trendlineの場合には34,500円となります。

自動車税は毎年5月末までに1年分を納める必要がありますので準備しておきましょう。

重量税

重量税は車両重量ごとに課税され、通常は車両重量500kgごとに税額があがります。しかし、パサートヴァリアントはエコカー減税の対象車ですので、25%の減税が受けられます。

また、重量税は新車購入時に3年分、その後車検ごとに2年分を支払います。車両総重量1,460kgのTSI TrendlineやTSI Eleganceline、TSI Highlineの新車購入時の重量税は16,800円です。1,500kgを超えるグレードでは22,500円となります。

その後、初回の車検時には車両総重量1,460kgのグレードで15,000円です。1,500kgを超えるグレードでは20,000円がかかります。これらをふまえて考えると、新車購入時からの5年分の重量税は以下の通りです。

車両重量1,460kg:16,800円+15,000円=31,800円(1年あたり6,360円)
車両重量1,500kg以上:22,500円+20,000円=42,500円(1年あたり8,500円)

保険

どれだけ運転に自信がある人でも、自動車に乗っている限り事故に遭う可能性はあります。そんな万が一の事故に備え、保険に加入しておくと安心でしょう。

自動車の保険には<自賠責保険>と<任意保険>があり、それぞれに違った特徴を持っています。ここからは、パサートヴァリアントを所有する際の自賠責保険と任意保険について詳しく説明します。

自賠責保険

自賠責保険というのは、自動車を所有するすべての人に加入が義務付けられている国の保険です。強制保険と呼ばれることもあり、必ず加入しなければいけません。

自賠責保険は新車購入時に次の車検までの3年分をまとめて支払います。その後、車検から次の車検までの2年分を支払うのです。自賠責保険は国の保険ですので、どこで加入しても保険料は変わりません。

3年分で36,780円、2年分で26,680円ですので、新車購入時から5年分の合計は63,460円です。これを1年あたりに換算すると、12,692円となります。

任意保険

任意保険は、その名の通り任意で加入する保険です。任意保険は高額になることも多く、加入するかを悩む人も多いでしょう。しかし、自賠責保険では万が一の事故の際、補償しきれないことが多くみられます。そのため、任意保険にも加入しおくと安心です。

任意保険は加入する保険会社によって保険料が異なります。大手の保険会社を選ぶと高く、インターネットなどで販売している保険であれば安くおさまるでしょう。ただし、大手の保険会社であれば手厚い補償が受けられることもあります。

任意保険は運転者の年齢や等級、車両保険の有無などによって異なりますので、一例を紹介します。

<保険料:66,000円>

  • 年齢:33歳
  • 免許の種類:ブルー
  • 等級:8等級
  • 年間の走行距離:7,001~8,000km
  • 車両保険:一般
  • 対人賠償責任保険:無制限
  • 対物賠償責任保険:無制限
  • 家族限定特約:夫婦限定特約
  • 搭乗者傷害保険:1,000万円
  • 人身傷害補償保険:3,000万円

<保険料:31,000円>

  • 年齢:48歳
  • 免許の種類:ブルー
  • 等級:17等級
  • 年間の走行距離:9,001~10,000km
  • 車両保険:なし
  • 対人賠償責任保険:無制限
  • 対物賠償責任保険:無制限
  • 家族限定特約:なし
  • 搭乗者傷害保険:1,000万円
  • 人身傷害補償保険:5,000万円

その他費用

パサートヴァリアントを維持するためには、税金や保険のほかにも、ガソリン代や駐車場代、車検代などがかかります。

ガソリン代

パサートヴァリアントTSI Trendlineのカタログ燃費は20.4km/Lです。実燃費であれば13km/L程度であるといえるでしょう。この実燃費をもとに、年間の走行距離を10,000kmとしてガソリン代を計算していきます。

ガソリン代は、レギュラーを125円、ハイオクを155円としてそれぞれの年間のガソリン代を求めます。

レギュラー:10,000km÷13km/L×125円=約96,153円
ハイオク:10,000km÷13km/L×155円=約119,230円

駐車場代

駐車場代は、賃貸物件と同じように首都圏では高く、地方に行くと安い傾向が見られます。東京の駐車場は1カ月当たり30,000円をこえることも多く、駐車場代が高くなりやすいといえるでしょう。

少々不便であっても、自宅から徒歩圏内であれば安い駐車場を探してみるのも一つの方法です。駅から離れた場合や、屋外の駐車スペースの場合には料金がおさえられます。ただし、パサートヴァリアントが外国車ですので、盗難に遭うことも考えセキュリティのしっかりとした駐車場を選ぶことも大切です。

国内の平均的な駐車場代の相場は8,000円といわれています。ただ、駐車場の契約は毎年更新することも多く、更新の際には更新料として1カ月分が必要です。これらをふまえて考えると、1年間の駐車場代は104,000円となります。

車検代

パサートヴァリアントの車検は、どこに依頼するのかによって料金が異なります。一般的にフォルクスワーゲンディーラーに車検を依頼すると高くなるといえるでしょう。

車検はいくつかの業者に見積を依頼することで安くなる可能性があります。そのため、まずは見積を出してもらい比較・検討するのがいいでしょう。

パサートヴァリアントの車検にかかる費用の一例は以下の通りです。

  • 自動車重量税:24,600円
  • 任意保険:25,830円
  • 印紙代:1,200円
  • 車検基本料:17,650円
  • 代行手数料:10,000円
  • 消費税:2,212円

合計:81,492円

車検は2年ごとに受けますので、1年あたりに換算するとおよそ40,700円です。

パサートヴァリアントの購入時にかかる費用は?

車体価格

パサートヴァリアントの新車価格は以下の通りです。

    • TSI Trendline:3,583,000円
    • TSI Eleganceline:4,129,000円
    • TSI Highline:4,819,000円
    • 2.0TSI R-Line:5,367,000円
    • TDI Eleganceline:4,479,000円
    • TDI Highline:5,169,000円

オプション

フォルクスワーゲンのパサートヴァリアントには、快適なドライブを楽しむためのオプションがいくつも用意されています。なかでも、フォルクスワーゲン純正ドライブレコーダーであるDrive Recorder DR-VWは人気のオプションです。

フルHD・200万画素のSMOSイメージセンサーを搭載しているDrive Recorder DR-VWは、最高級の画質で万が一に事故に備えます。リアカメラは別売りとなり、フロントカメラだけの価格は30,240円です。

また、ドライビング時の快適性を高めるペダルカバーセットを選ぶユーザーも多くみられます。大型で滑り止めが効いていることからアクセル・ブレーキ操作がスムーズに行えると評判です。ペダルカバーセットは、19,440円で販売されています。

自動車取得税

自動車取得税は、自動車の取得価格に対して3%が課税される税金です。そのため、グレードやオプションの有無によって取得税は異なります。

ただし、パサートヴァリアントはエコカー減税の対象車ですので、減税が受けられて非常にお得です。パサートヴァリアントTSI Trendlineの場合には、減税率が25%ですので、約22,300円の減税が受けられます。

自賠責保険

新車購入時には次の車検までの36カ月の自賠責保険料を前払いします。ただし、車検のタイミングが前後することを考え、1カ月分長く37カ月分の自賠責保険を支払う人も多くみられます。

36カ月分と37カ月分の保険料にはそれほど大きな差はありませんので、1カ月分長く支払っておくと安心だといえるでしょう。

  • 36カ月分:35,950円
  • 37カ月分:36,780円

リサイクル料金

自動車を廃車するために解体すると、リサイクルが必要となるものが残ります。それらのリサイクルにかかる費用がリサイクル料金です。リサイクル料金は、所有者が購入時に前払いで負担することが義務付けられています。

パサートヴァリアントのリサイクル料金は、グレードによって異なります

  • TSI Trendline 3G52EZ DBA-3CCZE:16,900円
  • TSI Eleganceline/TSI Highline:16,900円
  • 2.0TSI R-Line 3G54MY ABA-3CCHH:17,540円
  • GTE/GTE Advance 3G56YY DLA-3CCUK:15,860円

ディーラー代行手数料

パサートヴァリアントの購入時にはさまざまな手続きが必要です。自動車の購入にかかる手続きは非常に複雑で手間と時間がかかることからディーラーに代行を依頼する人も多いでしょう。

ディーラーに代行を依頼するときにかかるのが、ディーラー代行手数料です。業者によって代行手数料は異なりますが、一般的には15,000円程度だと考えましょう。

壊れやすいところや注意するべき点

最も多いのはDSGの故障

パサートヴァリアントの故障で多いのは、DSG(デュアルクラッチトランスミッション)の故障です。これは、クラッチ板を2枚持つフォルクスワーゲン独自の変速機のことであり、DSGの故障によって走行時の振動が大きくなることがあります。

また、ギアが離れ走行不能になるといったトラブルも引き起こしかねませんので、走りに違和感を感じた場合にはすぐに修理に出すのがいいでしょう。

故障した場合にはセットとなる部品の交換も必要となり、海外からの取り寄せの場合には修理費が高額になります。

オイル漏れにも注意を

輸入車であるパサートヴァリアントは、日本車に比べると耐久性が低いため、オイル漏れが起こりやすいといった声が聞かれます。日本車の場合にはオイル交換で正常な状態に戻ることもありますが、外国車のオイル漏れは頻度も高いといえるでしょう。

さらに、修理をしても何度も起こることが考えられるのです。購入時にはパサートヴァリアントが外国車であることをしっかりと念頭に入れておきましょう。

まとめ

パサートヴァリアントは、外国車の燃費の常識を超えた燃費のいい車です。また、エコカー減税の対象車でもありますので、減税も受けられて経済的であるといえるでしょう。

パワフルなエンジンをもちながらも、故障が少なく、維持費が安いことでファミリーカーとしても愛される1台です。家族が増え、フォルクスワーゲンへの乗り換えを検討しているのであれば、候補に入れておきたい車でしょう。