ローン未完済でも車の売却は可能?【ローンが支払えなくなった時】

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マイカーローン(自動車ローン)を使って車を購入したものの、売却しなければならなかった場合の対処法を解説します。ローンが支払えなくなった時、車の買い替えを余儀なくなれた時。車の所有権がディーラーにあるならどうすれば売却できるでしょうか?

マイカーローン(車のローン)が未完済でも売却する方法があるのか、残高をどのように返済するのかについてもご紹介します。

マイカーローン(車のローン)が支払えなくなった時は売却一択?

ローンを組んで車を購入する際には全く予想もしなかった事態が生じて、ローンを返済できなく安るということは生じ得ます。会社の業績が悪化するかもしれませんし。体調が悪くなって仕事をやめなければいけなくなるかもしれません。ローン金利が予想以上に高騰するということもあります。

では、マイカーローン(車のローン)を返済できなくなったらどうすればいいのでしょうか。一番手っ取り早いのは車を売却して買取金額をローン返済に充てるという方法です。

しかし、その前にいくつか段階を踏む必要があります。

1. ローン会社に連絡・相談

まずは、ローン会社に支払いが難しいことを連絡し、相談しましょう。他の金融機関でローンを組んだりキャッシングすることはお勧めできません。

マイカーローン(自動車ローン)の支払い能力がなくなり督促状が届いても無視してしまうというケースが多いようですが、後々ブラックリスト入りして信用情報に完全に傷がついてしまうことを考えると早めにローン会社に相談することが賢い選択と言えるでしょう。

ローン会社に相談しても厳しく対応される、と思うかもしれませんが、返済能力がない人から無理にお金をとって払ってもらえなくなることの方がローン会社にとって不利益となります。ですから、無理のないスケジュールで返済ができるように柔軟に対応してくれるでしょう。

2. リスケジューリング

ローン会社に相談するとローン期間を延長したり、毎月の支払額を調整したりするリスケジューリングが行われます。リスケジューリングで返済を6カ月~1年間猶予してもらえるかもしれません。リスケジューリングの期間中は主に利息を返済しながら元金を支払という形になります。無理せず確実にローン返済できるようにスケジュールを立て直してくれることでしょう。

ローン会社に相談した結果リスケジューリングが適応されるには3つの条件あります。一時的に資金不足を解消して、通常の返済スケジュールに戻せるかの審査があることを理解しておきましょう。

リスケジューリングを利用するための条件
  • 今後も安定した収入が見込める職業に就いていること
  • 資金繰りが難しくなっているのは一時的であること
  • 新たに借り入れをした記録またはする予定がないこと

3. 任意売却

リスケジューリングを利用できなかったらどうすればいいのでしょうか。ローン会社によってはこれ以上の返済が見込めないと判断して、一括返済を求めてくるところもあります。この場合は車を手放すしか方法がありません。

車の所有権が自分にあるマイカーローンや銀行ローンの場合はローン残高があっても売却できますので、ローン残高よりも高く買い取ってもらってローンの返済に充てることができます。

ただしディーラーローンを組んでいる場合は所有権がディーラーにありますので、勝手に車を売却することはできません。早急にディーラー・提携している信販会社に相談して合意の上、手続きを進めていきます。

4. 債務処理

最終的な手段として債務処理という方法があります。自己破産や任意整理のことを指しています。残高の返済を帳消しにできる方法ですが、その代わりに所有している車はもちろんこと土地・家などをすべて借金返済に充てなければならなくなります。

これらの手続きは弁護士や司法書士に依頼することになり、余計に金銭面の負担かかるでしょう。

任意売却すらできないのであれば、まずはインターネットや役所で行われている無料弁護士相談所を利用して相談してみることをおすすめします。

どうしても車を所有しなければ生活できないという場合は個人再生の手続きが必要です。ローンの支払期限を延長したり個人債務の整理を行うことができますがこの手続きも個人では不可能ですので弁護士や司法書士のサポートが必要です。

ローンの支払いが残っていても車の売却は可能か

ローンの支払いが終わっていない車も売却は可能です。しかし、車の名義がだれになっているかによって売却の手順は異なりますので、まずは名義を確認するようにしましょう。車を売却する権利は所有者にあります。所有者ではないのに売却することは犯罪です。

所有権がだれにあるかは自動車検査証の中段にある所有者の氏名または名称の欄をチェックしておきましょう。

本人・家族名義の車の場合

車の所有権が本人または家族にある場合、車を売却することは簡単です。ただし、自分本人ではなく家族が所有権を持っているのであれば家族に同意を得て委任状を製作しなければなりません。銀行ローンなどローンの支払いが完了していなくても自分名義になっている場合もあります。

利用しているローンにより、完済までは売却を禁止する契約内容もありますので注意してください。たとえ車を売却したとしてもローン自体は消えないため、返済義務は残ります。

ローン会社・ディーラー名義の場合

車の所有権が本人や家族にない場合は、ローン会社やディーラー名義なっていることでしょう。ディーラーや中古車販売店でローンを組むと自動車検査証に記載されている所有者は信販会社です。普段の使用者が自分であっても法律上のユーザーは所有権を持っているディーラーもしくはローン会社です。

ですから、所有者ではないのに車を売却することはできません。所有権を自分に変更するための手続きが必要になります。

これには原則ローンの完済が求められますが、売却金額を使ってローンを完済するという手段をとることもできます。売却金額では返済できない場合どうにかして残高を補填しなければなりません。

所有権が自分にない場合に売却する際の必要書類

車を売却・買取するためには様々な書類を用意する必要があります。書類が足りなかったり記入事項に漏れがあったりすると、売却に時間がかかってしまいロスが起きますので注意しましょう。

ディーラーローンを組んでおり所有権が自分にない場合に売却する際、どのような書類が必要なのでしょうか。

自動車検査証

まずは自動車検査証を用意しましょう。この書類には所有権を持つ人の情報や車の仕様が記載されています。通称<車検証>と呼ばれているものです。

道路運送車両法により自動車内に保管することが義務付けられていますので、簡単に用意できるでしょう。もしもなくしてしまったのであれば早急に運輸支局に再交付を依頼してください。

印鑑証明

次に用意する書類は印鑑証明です。これは新しく車を所有する人とそれまでに所有していた人の両方が求められます。車の名義を譲る人と譲り受ける人の両方が手続きを認めていることを示す証拠となるからです。ただし、手続きを代行してもらうのではなく自分で運輸支局に出向く場合は旧所有者の印鑑証明のみで手続きが可能です。

車の名義変更を行うときには売却するお店で行われることが多いため、基本は旧所有者と新所有者の印鑑証明が必要です。また、期間は3か月以内に発行されたものでなければ無効となりますので注意しましょう。

委任状

車の所有権を持っていない人が売却することはできません。ですから、所有者と次に所有者になる人の委任状が必要です。自分で手続きを行うのであれば旧所有者の委任状のみでかまいません。

車庫証明

車の名義変更を行うと車の保管場所も変わりますので新しく車を所有する人の車庫証明が必要です。ただし、売却前にローンを完済しディーラーまたは信販会社から自分に名義変更を行うという手続きでは、保管場所の変更はないため車庫証明は必要ありません。

車を売却する際には車庫が写ることになりますから、売却するお店での手続きが必要となるでしょう。この場合、車庫証明関連の手続きを代行してもらう場合にも必要のない書類です。

譲渡証明書

所有権が移ることを旧所有者と新所有者の双方が認めていることを証明するためには譲渡証明書が必要です。署名や押印が求められる書類です。

譲渡証明書と印鑑証明が揃って初めて車の受け渡しが正式に認められるため、この二つの書類はセットであると認識しておきましょう。

ローンを組んだ場合のディーラーやローン会社との名義変更手続きの際には、各会社から送付される譲渡証明書を使用できます。

納税証明書

ローンを組んだ車の所有権を自分に移すための書類には納税証明書もあります。きちんと自動車税を払っているかどうかが売却時には必ずか確認されますので早めに用意しておきましょう。

万が一、手元に納税証明書がない、紛失してしまったというときには、税事務所で再発行が可能です。また、現在はシステム上で納税状況が確認できますので売却するお店によっては必要がないケースもあります。

ローン完済前に車を売却する際の支払方法

ローンが返済できなくなり、任意売却に踏み切るとします。買取金額がローンの残高を下回ってしまったらどうすればいいのでしょうか。次の2つのケースごとに見ていきましょう。

新車購入の必要なし

引越しや転勤などにより車に乗る必要がなくなって車を売却する方もおられるでしょう。つぎに乗る車を用意する必要はなく、新車を購入しなくてもよいのであればローン中の車の買取はどのようになるのでしょうか。

ローンを完済できるケース
高額買取によりローン残高を上回る売却価格が提出されると問題なく売却できる。
ローン完済後の残った金額は自由に使える。
ローンを完済できないケース
売上価格がローン残高を下回ると売却は不可能。
次のうちのいずれかの方法を選ばなければならない。

  • ローン残高の一括現金払い
  • 銀行から借り入れ

車の買い替えあり

ローンを完済できていないのに、新しい車に乗り替えたい。そんなときに売却という手段をとることができます。しかし、買取金額によっては結局ローンを完済できないことも考えられます。売却方法に違いは生じるでしょうか。

ローンを完済できるケース
売却価格でローン完済が出来れば問題なし。
ローン完済後、名義変更を行い車を売却。
新車購入・乗り換えも自由に可能。
ローンを完済できないケース
売却価格でローン完済が出来なければ売却も不可能。
売却するためにはローン残高の一括支払いまたはローンの上乗せが必要。
新車へ乗り換えの場合は売却する残債をローンに上乗せする方法が便利。

ローンが残っている車を本当に売却する必要があるかを見極める

ローンの支払いが完了していなくても車の売却は可能です。しかし、本当に売却してしまってもよいのでしょうか。ローン未完済の車を売却するベストなタイミングなのでしょうか。

不安が残る方に是非考えてほしい4つのポイントをご紹介します。

ローンの残期間はどれくらい?

まず、売却を決める前にローンの支払期間・残高がどれくらいあるかをチェックしましょう。ローン会社やディーラーから定期的に届くお知らせから調べることもできます。直接ローン会社に問い合わせればすぐにわかるでしょう。

その後に車の無料査定を行えば、残高と買取金額の差額をアバウトではありますが調べることができます。ローン残高を買取金額で賄えるか、現金で支払えるかを判断しましょう。

まとまったお金がどれくらい必要か

ローン返済期間中に車を売却しようとする一つの理由は、まとまったお金が必要だからではないでしょうか。新車を購入する必要が生じたのかもしれません。もし、そうなら売却を進めても構いません。

ただし、月々の支払いが厳しくなってきて毎月のローン支払いが滞りそうだという状態であれば、焦って売却する必要はないでしょう。ローン残高よりも買取金額が下回ってしまえば本末転倒です。何のために売却を検討しているのかを今一度考えて、自分の首をさらに絞める結果にならないように慎重に見極めてください。

車を使う頻度

車を早めに売却したほうが良いケースもあります。現在車をどれほどの頻度で使用しているでしょうか。もし車を全く使用しておらず、ただ税金や少しのガソリン代、駐車代を支払わなければならないのであれば、今すぐにでも車を手放した方が家計の負担が和らぎます。

もし、毎日車に乗って通勤・通学しているのであれば現在ローンを支払っている車を維持し続けたほうが賢いでしょう。

維持費支払いの負担度

車を持っているだけで維持費がかかります。さらに、ローンの支払いが必要です。返済しながら維持していくのは本当に大変であり、出費がかさむと返済能力が低下することもあり得ます。

せっかくローンを組んで購入したものの、車検に通すことができなかったり、ガソリン代が払えなくて乗れていなかったりするのであれば車を持ち続ける必要はないでしょう。

ローンが残っている車を売却する際のチェックポイント

ローンが残っている車を売却する際にも、通常の高額買取を狙うポイントを押さえておくと良いでしょう。特に、売却価格でローン完済しようとしているならなおさらです。初めて売却する方であれば何を注意すればよいのかわからないという人もいるかもしれません。

次の3つのポイントを覚えておいてください。

内装・外装の状態

車の内装・外装の汚れはできるだけ取り除いてください。もちろんできる範囲でかまいません。洗車をして掃除機をかけて、取り除けるのに汚れを放置しておくことはやめましょう。荷物はすべて出して細かい塵も掃除します。

車がどれだけきれいに扱われているかは査定の際に大きく影響します。査定士に好印象に映ることでしょう。

純正オプション・社外パーツの価値

車には純正オプションと社外パーツの2種類があり、買取店によってどちらを高額買取対象とするかはことなります。製造時にしかつけられないメーカーオプションは非常に価値が高くどの買取店でも優遇されるものです。

カスタムに詳しく専門性のある買取業者であれば高価な社外パーツをつけていることでプラス査定の対象としてくれるかもしれません。事前にオプションやパーツも相場を調べておくと交渉の際に有利に働きます。

車を売却するタイミング

ローンが残っていても売却は可能ですので、売ると決めたのであれば出来るだけ早く売却しましょう。車は何もしなくても日に日に古くなり価値が下がっていきます。たった1週間でも買取価格が大きく下がることもありますので注意しましょう。

車の買取査定額が出てから遅くとも5日以内には車を引き渡すようにすれば希望価格で売却できるはずです。

売却先によって残っているローンへの対応方法が変わる

どこに車を売却するかによって残っているローンの返済方法が異なります。ローン残高や売却価格の使い道などと照らし合わせて、どこに売却するのが現段階で最適かを見極めてみてください。

ディーラー下取り

ディーラー下取りは最も手間のかからない売却先です。また、下取りで車を買い取ってもらい、返済しきれなかったローン残高を新車購入時のローンに上乗せするという方法がとても簡単に行える売却先でもあります。

現時点でローン完済のめどが立たなくても買い替えしなければならない、という方に最もおすすめです。ただし、高額買取が期待できないため、ローン返済ができなくなったので車を手放したいという方にはあまりお勧めできません。

買取業者

買取を専門とする一般業者に売却すれば高額買取を期待できます。買取してもらったお金は一度自分の手元に入ります。そしてそのお金を使ってマイカーローン(車のローン)を一括返済できるでしょう。もし、ローン残高よりも買取価格が上回れば、残ったお金が自分の好きに使うことができるのです。

ただし、高額買取が不可能な車で、ローンが完済できなかった場合は残りを現金で支払うか、新しくローンを組んだりキャッシングしたりする必要が生じるでしょう。

オークションやフリマサイト

個人的に車を売買して手に入れたお金を使ってローン返済に充てるという方法もあります。ローン返済への仕組みは買取業者と何ら変わりはありません。しかし、個人売買はリスクが高いためあまりおすすめできない方法です。

ローンを完済していない車を買い取りたいという方は少なく、個人売買ともなると信用度の問題もあり嫌がられたりトラブルが生じたりするかもしれません。高額で売れる可能性は一番高いのですが、売却になれていない方は避けましょう。

ローン組み直し・ローン完済サービスを利用する際の注意点

ローンが完済できていない車を売却した結果、買取価格ではローンを完済できなかったとします。さらに、現時点で現金による一括支払いもできない状況であるとします。そのようなケースでよく選ばれる方法がローンの組み直しまたはローン完済サービスです。つまり、ローンを返済するために新たなローンを組むということです。

ローン組み直し・ローン完済サービスのデメリット
  • 審査が行われるため通らなければ利用は不可能
  • 金利が高く総支払額が増える

ローンが返済できていない車を下取りに出すにしても、買取業者に売却するにしてもまずは車を購入した販売店やローンを組んだ金融機関に相談するようにしましょう。

面倒な手続きを代行してもらったり、ベストな解決策を提示してくれます。

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まとめ

ローンを組んで車を購入したものの、何らかの事情により車を手放すしかなくなったという方は少なくありません。ローン返済期間中の車であっても売却はできます。

ディーラーローンを組んでいる場合は名義変更を忘れないようにしましょう。ローンを返済するために新しいローンを組むことや所有している車を売却することなどは本当にそれしか手段はないのかを慎重に検討してくださいね!

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