日産・フーガの維持費が得なのはガソリンエンジン?ハイブリッド?

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日産のフラッグシップ高級セダン、フーガ。いつかは高級セダンに乗りたいと一生懸命貯金して購入できたとしても、その後の維持費も計算に入れておかなければ泣く泣く手放す羽目になってしまいます。

日産・フーガを維持していくにはどれくらいの維持費が必要なのでしょうか。1年間あたりの維持費や、購入に必要な金額、そして維持していく上で注意すべき点などをまとめてみました。

日産・フーガの特徴

 

パワーユニット

日産・フーガのパワーユニットは、初代Y50型ではガソリンエンジンのみでしたが2代目Y51型からは電気モーターをプラスした「ハイブリッドモデル」が追加されました。

3パターンのガソリンエンジンがラインナップされており、VQ25HR型とVQ37VHR型はエンジンのみの仕様、VQ35HR型はHM34型の電気モーターと組み合わされハイブリッド仕様となります。それぞれのスペックは以下になります。

VQ25HR型

  • 最高出力:165kW (225PS) /6,400rpm
  • 最大トルク:258N·m (26.3kgf·m) /4,800rpm

VQ37VHR型

  • 最高出力:245kW (333PS) /7,000rpm
  • 最大トルク:363N·m (37.0kgf·m) /5,200rpm

VQ35HR型+HM34型(ハイブリッド仕様)

  • 最高出力:225kW (306PS) /6,800rpm+:50kW (68PS)
  • 最大トルク:350N·m (35.7kgf·m) /5,000rpm+290N·m (29.6kgf·m)

トランスミッション

日産・フーガのトランスミッションは、先代の5速ATから全グレードにマニュアルモード付フルレンジ電子制御7速ATが採用されています。

5速から7速に多段化することでギア比がクロス化され、スムーズな変速フィールを実現し滑らかな加速が味わえます。さらにオーバードライブのギア比を高くし、高速道路などの高速巡回走行での低燃費化と静粛性向上を実現しています。

燃費性能

日産・フーガの燃費性能をグレード別にご紹介します。(JC08モード、日産カタログ数値)

  • HYBRID VIP:17.8km/L
  • HYBRID(A Package):18.0km/L
  • 370GT Type S:8.9km/L
  • 370VIP:9.3km/L
  • 370GT:9.4km/L
  • 250VIP:11.2km/L
  • 250GT(A Package):11.2km/L
  • 370GT FOUR(A Package):8.9km/L

ボディサイズと室内空間

日産・フーガのボディサイズは、全長4,980mm×全幅1,845mm×全高1,500mm(VIP系は1,510mm、FOURは1,515mm)と日産のフラッグシップセダンにふさわしいビッグボディとなっています。これに伴い室内空間は、室内長2,090mm×室内幅1,535mm×室内高1,215mm(サンルーフ装着時は1,185mm)と高級セダンにふさわしいゆとりあるサイズとなっています。

インテリア

日産・フーガのインテリアは、オーナーのわがままな好みに対応できるようグレード別に内装色やシート地のバリエーションを豊富に取り揃えています。標準装備で満足できないときには、メーカーオプションで色や素材を選ぶことができます。(一部グレードを除く)

VIP系のシート生地は基本的に本革を使用し高級感が溢れています。GT系は内装色にブラックを使用し精悍で走りを意識するようなカッコよさを演出しています。

日産・フーガでかかる維持費は年間どのくらい?

自動車を維持していくには、税金や保険、ガソリン代に駐車場代などさまざまな維持費がかかります。日産・フーガを愛車にした場合、1年間にかかる維持費を調べたところ、1年間で約40万円以上が必要だとわかりました。その内訳をご紹介します。

税金

自動車にかかる税金には「自動車税」と「自動車重量税」があります。それぞれの税金がかかるタイミングと金額を紹介します。

自動車税

自動車税とは、毎年4月1日現在の自動車の所有者に対してかかる税金のことです。自動車税の税額は排気量によって決まってきます。日産・フーガのグレードごとの1年間の税額は以下になります。※エコカー減税は新車購入時のみのため考慮していません。

  • HYBRID VIP:58,000円
  • HYBRID:58,000円
  • 370GT Type S:66,500円
  • 370VIP:66,500円
  • 370GT:66,500円
  • 250VIP:45,000円
  • 250GT:45,000円
  • 370GT FOUR:66,500円

自動車重量税

自動車重量税とは、新車購入時および車検実施時に必要となり自動車の重量と新規登録から13年以内か超過によって税額が決まる税金です。日産・フーガの車両重量は1,700~1,880㎏なので自動車重量税の区分は2.000㎏以下となります。自動車重量税は毎年の税金ではないため1年間の税額に計算しなおすと以下になります。※エコカー減税は新車購入時のみのため考慮していません。

  • 32.800円÷2年=16,400円

保険

自動車を運行する場合、必ず加入しなければいけない「自賠責保険」と自賠責保険だけでは補償しきれないためにさらに加入する「任意保険」があります。現在では自賠責保険だけは万が一の時に十分な補償ができなため任意保険にも加入するのが一般的です。

自賠責保険

自賠責保険は新車購入時および車検切れの中古車購入時、車検時かその前に加入する自動車保険です。自賠責保険は次の車検が来るまでの期間をカバーするような期間設定で作られていますので、新車購入時には3年(36か月や37か月)で、中古車購入の場合は2年(24か月や25か月)で加入となります。これを1年間に計算しなおすと以下の保険料になります。

  • 25,830円÷2年=12,915円

任意保険

任意保険は加入しなくても新車および中古車の購入は可能で車検も受けることができます。しかし、万が一のことを考えると加入すべき保険と思われます。任意保険はその車を運転する人の年齢や過去に保険を適用した回数(事故回数とは異なる)、また保険会社や補償内容で保険料が変動します。

任意保険に加入する場合の補償条件で一番重要視されるのは、対人保険と対物保険です。どちらも無制限の保険にかけておくことが一番安心です。下記は、ある状況に基づいて1年間の保険料を算出したものです。

・保険対象者年齢:30歳以上
・等級:11等級
・免許の種類:ブルー
・年間走行距離:5000㎞
・運転者:本人限定
・対人賠償:無制限
・対物賠償:無制限
・車両保険:あり

  • 保険料:約66,000円

その他費用

自動車を走らせるためには燃料となるガソリンが必要になります。また自宅に駐車場がなければ、駐車場を借りる必要があります。それぞれ1年間にかかる費用をおおよそで算出してみました。

ガソリン代

年間走行距離を5,000㎞、ハイオクガソリンの価格を153円/Lとして各グレードの燃費で計算した場合の1年間のガソリン代は以下になります。

  • HYBRID VIP:42,978円
  • HYBRID:42,500円
  • 370GT Type S:85,955円
  • 370VIP:82.258円
  • 370GT:81,383円
  • 250VIP:68.304円
  • 250GT:68.304円
  • 370GT FOUR:85,955円

駐車場代

自宅に駐車場がない場合、自宅近くに駐車場を借りる必要があります。駐車場代は地域や状況により違いがあります。1か月の駐車場代で一番高い東京都が31,077円、一番安い長野県が4,144円、全国平均が8,288円となっています。全国平均の駐車場代をもとに1年間の駐車場代を算出すると以下になります。

  • 8,288円×12か月=99,456円

車検代

自動車の車検は新車購入時のみ3年後、以降は2年毎に受ける必要があります。日産・フーガの場合で継続車検をディーラーで受けて、交換部品がなかった場合の最低限の車検内訳と費用は以下になります。

・検査手数料:1,800円
・自賠責保険:25,830円
・自動車重量税:32.800円
・点検費用:30,000円
・代行手数料:10,800円
・合計金額:101,230円

  • 1年あたりの費用:101,230円÷2年=50,615円

消耗品

自動車には、いくつかの消耗品があり寿命はさまざまです。年間走行距離が5000㎞でディーラーで対応と考えた場合の日産・フーガの消耗品別に1年あたりにかかる費用は以下になります。

エンジンオイル交換
  • 約3,500円÷1年=約3,500円

※エンジンオイルは1年もしくは15,000km走行で交換のため。

ブレーキオイル交換
  • 約10,000円÷2年=約5,000円

※2年ごとの車検で交換する場合。

タイヤ交換
  • 約80,000円÷3年=約27.000円

※国産タイヤの平均価格で3年ごとに交換する場合。

ワイパーブレード交換
  • 約3,000円÷2年=約1,500円

※2年ごとの車検で交換する場合。

ブレーキパッド交換
  • 約20,000円÷6年=約3,300円

※30,000㎞ごとに交換する場合。

日産・フーガの購入時にかかる費用は?

自動車を購入する場合、自動車の本体価格だけの費用では購入することができません。購入と同時に必要となる税金やリサイクル料金、場合によってはディーラー代行手数料なども必要となります。日産・フーガを新車で購入する時に、どのくらいの費用がかかるのか調査してみました。

車体価格

日産・フーガのグレード別の新車価格は以下になります。(価格は消費税込み)

  • HYBRID VIP:6,964,509円
  • HYBRID:6,295,320円
  • 370GT Type S:5,712,120円
  • 370VIP:6,143,709円
  • 370GT:5,113,800円
  • 250VIP:5,221,389円
  • 250GT:4,800,600円
  • 370GT FOUR:5,329,800円

オプション

日産・フーガを新車で購入しオプションを装着する場合、費用が追加で必要となります。日産・フーガのおすすめオプションと価格は以下になります。

  • プレミアムインテリアパッケージ:464,400円
  • 本革パッケージ:248,400円
  • BOSEⓇサラウンド・サウンドシステム:194,400円
  • 電動ガラスサンルーフ:129,600円
  • ドライブレコーダー:38,244円

自動車重量税

新車で購入する場合は、3年分の自動車重量税が必要になります。日産・フーガの車体重量は1,700~1,880㎏なので自動車重量税の区分は2.000㎏以下、エコカー減税対象車なので以下の税額になります。

  • 新車購入時:30,000円-15,000円(エコカー減税)=15,000円
  • 中古車の場合:20,000円

自動車取得税

自動車取得税とは自動車を売買などで取得したときに課税される税金のことです。税額は新車で購入する場合と中古車で購入する場合で異なり、また中古車の中でも年式によって異なってきます。

新車購入の場合

新車購入の場合の自動車取得税の計算式は以下になります。

課税標準基準額+付加物の価額=取得価額(1,000円未満切捨て)
取得価額×3%=自動車取得税額

※課税標準基準額は新車価格ではなく、値引きなどを考量した額になります。おおよそ新車価格の90%程度となります。
※付加物の価額はオプションの価格です。

日産・フーガの本体価格のみの場合の自動車取得税は以下になります。HYBRID VIPとHYBRIDはエコカー減税が適用されています。

  • HYBRID VIP:174,000円-87,000円=87,000円
  • HYBRID:157,300円-78,700円=78,600円
  • 370GT Type S:142,800円
  • 370VIP:153,500円
  • 370GT:127,800円
  • 250VIP:130,500円
  • 250GT:120,000円
  • 370GT FOUR:133,200円

中古車購入の場合

中古車購入の場合の自動車取得税の計算式は以下になります。

課税標準基準額×残価率=取得価額(1,000円未満切捨て)
取得価額×3%=自動車取得税額

※残価率は新車時を1.0として経過年数ごとに決められた残価率があります。
※取得価額が50万円以下の場合は課税されません。

本体価格1,000,000円の2.5年経過した中古車の自動車取得税は、

1,000,000円×0.382(2.5年経過)=382,000円
382,000円×3%=11,460円

となります。

自賠責保険

自賠責保険とは強制保険とも呼ばれ、自動車を購入し運行するために必ず加入しなければいけない保険です。また次回の車検までの期間をカバーできるだけの期間を一括で支払ってかけなければいけません。新車で購入する場合は3年間分(36か月)の36,780円となります。中古車で購入する場合は、車検が残っている場合は不要です。車検切れの場合は2年間分(24か月)の27,840円となります。

リサイクル料金

リサイクル料金とは、自動車を解体したあとに出たゴミをリサイクルもしくは廃棄するために必要な料金です。日産・ティーダのリサイクル料金は10,090円~11,150円になります。このリサイクル料金は中古車で購入する場合も支払う必要があります。

リサイクル料金はリサイクル券という形で前のオーナーから引き継ぐ形になるためです。このような流れのため、リサイクル料金は車を売却すれば返却されます。

ディーラー代行手数料

日産・フーガを新車で購入する場合のディーラー代行手数料は、登録諸費用として税込49,299 円(日産サイトより参考価格)となっています。中古車で購入する場合は購入するディーラーや業者により違います。

日産・フーガの壊れやすいところや注意するべき点

ボディの修理費用

ドアやボンネット、トランクなど板金や塗装での修理ではなくパーツごと交換する場合、少しでも修理費用を安くするために、メーカーの正規パーツよりも価格が安い中古パーツを使って修理する方法があります。しかし、日産・フーガでは中古のパーツがあまり出回っていません。そのため、タイミングによっては修理代を安くあげることが困難になります。

中古パーツはいつ出てくるかもわからない上に、愛車と同じボディカラーのパーツとなるとさらに出てくる確率は低くなります。中古パーツを根気よく待っている間は傷ついたままで乗り続けないといけないので、ストレスにもなってしまいます。ぶつけないように注意して運転することを心がけましょう。

ハイブリッド機構

日産・フーガにラインナップされたハイブリッド搭載車は、良くエコカー減税によって税金がかなり安くなったり燃費が非常に良く経済的です。日産・フーガのハイブリッド機構の耐久性は良く、頻繁に壊れることはないと思われますが、壊れてしまった場合には大きな出費を伴います。特に壊れやすい箇所とおおよその修理費用は以下になります。

  • コンプレッサー:200,000円前後
  • オルタネーター:100,000円前後
  • モーター:500,000円前後

これらのパーツは故障すると修理ではなく交換になることがほとんどのため、修理代がかなり高額になります。定期的な点検・整備を怠らず、運転していてちょっとでも違和感を感じたらすぐにチェックするようにしましょう。

まとめ

日産・フーガの維持費や購入時に必要な金額、注意点について解説しました。自動車は、本体価格のお金だけで乗ることはできません。乗り続けるためには維持費が必要です。車本体を購入できるお金を持っていても、維持費が捻出できなければ購入は避けるべきです。購入してもすぐに車を手放すことになります。

今回取り上げた日産・フーガのような高級セダンは本体価格だけでなく、その後の維持費も高くなります。維持費までしっかり考えて購入を検討しましょう。購入をお考えになるときは、この記事を参考にしてください。