エクセルの買取は難しい?ヒュンダイの中古車査定とオススメの売却方法

エクセルの買取について、かつてヒュンダイ自動車が販売していた小型車の特徴や、中古車の査定、売却する方法について紹介します。ヒュンダイ エクセルは、韓国最大の自動車メーカー、ヒュンダイが製造していた車です。ドイツ車やアメリカ車に比べ、日本では知る人が少ない韓国車ですが、ヒュンダイグループは、今や世界第4位の販売台数を誇るグローバル企業です。

世界の自動車市場で、日本のメーカーを脅かす存在となったヒュンダイにとって、エクセルは、非常に大きな意味を持つ車として存在します。日本でもクラシックカーへの人気が高まる中、注目されるエクセルの情報と、より高く買取してもらうためのポイントを解説します。

三菱自動車ミラージュをベースにしたエクセルの特徴


ヒュンダイ エクセルは、ヒュンダイ自動車初の量産乗用車、ヒュンダイ ポニーの後継車種として1985年に登場しました。
ポニーは、ヒュンダイが設立した翌年の1968年から、米国フォード社から部品を輸入し組み立てを行っていた、フォード コーティナがベースのFR(前エンジン後輪駆動)車です。

ポニーは、三菱製のエンジンとイギリス製のトランスミッション、そしてイタリアのカーデザイナー、ジウジアーロがデザインしたボディをのせた、多国籍な車でした。ポニーの後継モデルとして登場したエクセルは、三菱自動車のコンパクトカー、ミラージュをベースにした、全く新しい車としてデビューします。

エクセルは、ミラージュと同じFF(前エンジン前輪駆動)方式で、エンジンも三菱製。ポニーと同じ、ジウジアーロデザインのボディを持った車です。エクセルの外観は、当時の日本車に良く似ており、日本のメーカーがヨーロッパ車の影響を強く受けていたため、当然です。

ヒュンダイが手掛ける人気車種

エクセルは、車体の基本設計が60年代という、古くさいポニーからすべてを一新。今もFF車の世界標準となっている、ジアコーザレイアウトを採用した、画期的な車としてデビューします。新しいエクセルは、エンジンとトランスミッションを並べて横置きに搭載し、コンパクトな車体に、広々とした室内がセールスポイントでした。

80年代中期に発売されたエクセルは、韓国の高度経済成長の波に乗り、国内で大ヒット。エクセルの人気は、国民的な流行になります。

エクセルは アメリカで大成功を収める

エクセルの大きな特徴は、ヒュンダイ自動車が初めて、本格的にアメリカへの輸出を開始した車だといううこと。
ヒュンダイによる挑戦的な試みは見事に大成功を収め、北米輸出を開始した1986年に、エクセルは16万8,882台を販売し、輸入車の初年度販売台数記録を達成します。

イギリスやオーストラリアにもエクセルを輸出していたヒュンダイは、1986年に、自動車製造を始めた1968年からの累計生産台数が100万台を突破し、グローバルなメーカーとなりました。動画投稿サイトで見ることができる、当時流されていた、ヒュンダイ エクセルのテレビCMでも、アメリカ輸出での成功が誇らしげに宣伝されています。

「自動車の本場、アメリカで大絶賛!」「輸出で良い車は、すべてが良い」という、
自信満々のキャッチコピーは、エクセル人気のもり上がりをよく表しています。

エクセルへの海外での反応

エクセルが、アメリカで目覚ましい販売台数を達成したことで自信を得たヒュンダイは、カナダに現地工場を設立。
さらなる販売促進を狙ったヒュンダイでしたが、ここで大きな壁に突き当たります。
アメリカで販売好調だったエクセルですが、購入したユーザーの誰もがあきれるほど、極めて品質の悪い車でした。

エクセルが売れていたのは、販売価格が4,495ドルと非常に安かったためです。(当時の為替レートで、約75万7,000円)
アメリカのユーザーは、価格の安さにつられて買ってはみたものの、エクセルがあまりにも故障が多いために、ヒュンダイの信頼は完全に失われます。

エクセルの信頼性の低さがジョークの種になる

アメリカ人はエクセルのことを、「disposable car:使い捨て自動車だ」「部品がすべて外れてしまう」と話し、あちこちで笑いものに。テレビのトークショーでは、「宇宙飛行士が退屈しないように、宇宙船の計器盤にヒュンダイのマークをはっておこう。みんな地球に帰れなくなると不安になり、退屈するどころじゃなくなる」と放送され、エクセルは、全米で壊れやすい車の代名詞となってしまいました。

エクセルの失敗を受けて、その後ヒュンダイは、信頼回復へ向けて過酷な努力を繰り返し、今では世界第4位の自動車メーカーへと成長します。ヒュンダイにとってエクセルは、甘さも苦さも経験した、歴史的に意味のある車です。

エクセルのボディは4タイプ

初代エクセル(形式名X1)には、4ドアセダンと、3ドアと5ドアのハッチバック、ライトバンの4種類があります。
エンジンは、三菱製の4G15型 1,500cc直列4気筒OHC(オーバーヘッドカム)68psエンジンと、G13型 1,300cc直列4気筒OHCの二種類です。

エクセルは、1989年に二代目X2へと進化し、キャブレターから電子制御燃料噴射付きエンジンに変更され、1,500ccは81psにパワーアップ。ボディは、初代のイタリアンなデザインから、90年代風の空力的なデザインになり、大きく雰囲気が変わります。

エクセルは1995年に生産を中止し、次期モデルのヒュンダイ アクセントにバトンを渡します。
オーストラリアやオランダ、ベルギーなどでは、新型のアクセントがエクセルの名前で販売されており、少々ややこしいです。

エクセルの日本での流通具合

ヒュンダイ エクセルは、ごく少数ですが、日本にも輸入されていました。日本に来たエクセルは、初代X1モデルの5ドアハッチバックです。1988年のソウルオリンピックを記念して、三菱商事が150台限定で輸入し、三菱のディーラーで販売されたもの。

当時エクセルの名前は、日産自動車がスカイラインのグレード名として使用しており、商標の関係から、ヒュンダイXLの名前で販売されました。エクセルを実際に購入したオーナーによると、「室内は接着剤のにおいが立ちこめて、とにかく安っぽい。乗るとサスペンションのショックアブソーバーがやわらかすぎて、半年でダメになった」とさんざんな評価です。

エクセルは 現在 日本には1台も流通していない

ヒュンダイは、2001年に日本市場へと本格的に参入します。
エクセルは、すでに生産中止になっていましたが、韓国ドラマ<冬のソナタ>の大ヒットによる韓流ブームの影響で、ヒュンダイの車は日本市場で年間2,000台以上を販売。ヒュンダイ車は、欧州の衝突安全基準の評価やアフターサービスの面で不安があり、日本のユーザーには受け入れにくく、販売は伸び悩みます。

2008年には原材料の高騰により、ヒュンダイ車の価格が大幅に値上げされたために、販売台数が急落、2013年に日本市場から撤退してしまいました。エクセルは輸入された台数が少なく、品質の悪さや、ヒュンダイ製の車が日本では人気を獲得できなかったため、中古車市場には一台も流通していません。エクセルを手に入れるには、海外にある車を購入することになります。

エクセルの現在の相場


エクセルは、世界中の多くの国に輸出された小型車ですが、現在流通しているのはインドとアフガニスタンにはさまれた南アジアの国家、パキスタンのみです。
エクセルが販売されているのは、個人売買のサイト。売りに出しているオーナーの住所は、首都イスラマバードやパキスタン最大の都市カラチ、インドとの国境付近にある街ラホールです。

エクセルの平均相場は約43万円

掲載されている車は合計で31台あり、そのほとんどがエクセルの二代目X2モデルで、初代X1は1台だけ。
エクセルの気になる価格は、すべてインドルピー(Rs)で掲載され、もっとも高い車が40万2,500Rs。

1Rsが現在の為替レートで1.56円ですので、日本円で62万7,900円です。
もっとも安いのが12万Rsで、18万7,200円。
平均価格はおよそ27万6,000Rsで、約43万円になり、希少価値があるのか、意外に高い値段がついています。

エクセルは価格の基準がバラバラで選びにくい

エクセルの中古車が販売されているのは、<OLX pakistan>というサイトです。
売りに出されている車を見ると、年式や走行距離など車の状態と、売値との基準がバラバラで、とても選びにくいです。ほとんどが走行15万km~25万kmの過走行ばかりですが、中には走行9,500kmという車もあり、この車は1993年型で25万Rsで売られています。

どれほど状態が良いのかと、写真を見てみるとひどいボロボロで、ワインレッドの塗装は色あせ、バンパーはガタガタの状態。
他には、1996年型で走行16万7,000km、価格は35万Rsの車が、ミントコンディション(新品同様)だと書いてあります。

見ると、ホワイトのボディはきれいな状態ですが、おそらく元の塗装の上から塗りなおしてあるだけで、ミントコンディションの意味がずいぶん違います。

ヒュンダイの車の高額買取は難しい?


エクセルに限らず、日本でヒュンダイの車を高額で買取ってもらうのは難しいでしょう。
理由は、日本に正規輸入されていたヒュンダイの評判が悪く、人気がないからです。日本の自動車ユーザーは、車の安全性と信頼性には、もっとも厳しいことで有名です。事故の時に不安で、故障が心配な車は、決して欲しいとは思わないでしょう。

ヒュンダイは、かつてに比べて信頼性も上がり、海外では安いのに品質が良いと人気があります。
アメリカや欧州では、車は生活の足として必需品のため、ちゃんと走るなら問題ないという考えですが、日本ではそうはいきません。ヒュンダイが日本市場で受け入れられず、中古車の高額買取が難しいのは、欧米人と日本人との文化の違いによります。

エクセルをより高額で買い取ってもらうには


日本では売るのが難しいヒュンダイ エクセルを、より高額で買取ってもらうためには、どうすればよいでしょう?

クラシックカーのため車両状態を先にチェック

エクセルは、二代目X2の最終モデルでも、製造から20年が経過しているクラシックカーです。
人気がないため買取額の低いエクセルの査定を、これ以上下げないように、車両の状態をしっかりとチェックしましょう。エクセルのような不人気車は、エンジンの不調やボディのキズ、室内にたまったごみなどが、すぐ査定に響きます。

エクセルを売りに出す前に、問題なく動くか、ボディにキズはないか、室内にごみがないかを確認することが大切です。

外装の状態を確認

エクセルのボディにキズが見つかったら、自分できれいに補修をしておきましょう。
ボディのスリキズなら、コンパウンドでていねいに磨けば、目立たなくなります。まずキズの部分をキレイに水洗いし、コンパウンドを布またはスポンジにつけて磨きます。キズが目立たなくなってきたら、今度はさらに粒子の細かいコンパウンドで磨きましょう。

粗めのコンパウンドから細かめのコンパウンドへと順番に磨くことで、塗装につやが出ます。コツは、力を入れずにやさしく磨くことと、コンパウンドごとにスポンジを新しいものに替えることです。

内装の状態を確認

エクセルのボディをキレイにしたら、次は内装を徹底的に掃除しましょう。
車の内装についた汚れや、たまったほこり、においなどをきれいに取り除くのは、それほどむずかしくはありません。必要な道具は、固くしぼったタオルとアルコール系のガラスクリーナー、掃除機の三つです。

まずはじめに、室内にていねいに掃除機をかけ、シートの下やシートバックと座面とのスキマといった、細かいところにたまったほこりやゴミをキレイに吸いとります。その後、固くしぼったタオルで、ステアリングやインパネまわりを拭き、最後にガラスクリーナーでガラスを拭きます。

ポイントは、タオルを必ず固くしぼった状態で拭くこと。乾燥したタオルでは、かえってほこりをまき散らしてしまいます。
もう一つのポイントは、晴れた日に、風通しの良い場所で作業をすることです。掃除中や掃除をした後は、しばらく窓を開けて、タオルで拭いた後の水分や、ガラスクリーナーのアルコール分をしっかりと蒸発させます。

室内が湿った状態で窓を閉め切ってしまうと、雑菌が繁殖してイヤなニオイの元になるため、室内をキチンと乾燥させることで、染みついたニオイもなくなります

エクセルのオススメの売却方法


不人気車のエクセルを少しでも高く売るために、おすすめの売却方法は、できるだけ多くの買取店に査定を依頼することです。
エクセルは、クラシックカーといっても、まだ人気や知名度がないため、専門店に行っても買取ってはくれないでしょう。

エクセルの良いところは、市場にまったく出回っていない、希少価値があることです。
たとえ珍しい車でも、人気のないエクセルには見向きもしない業者が多いですが、中には不人気の車を扱うのが得意な業者もあります。エクセルの価値を理解してくれる買取店を、根気よく探して、車の希少性を強くアピールすれば、査定額アップになるでしょう。

まとめ


日本では買取してもらうのが難しいエクセルを、すこしでも高く売却する方法について説明しました。エクセルは、今では日本車を脅かすほどのメーカーとなった、ヒュンダイ自動車の歴史に残るクラシックカーです。今後、価値が上がる可能性が高い、エクセルを大切に乗り、ぜひ高値で売却しましょう。